活動報告2


【受託業務報告2】安芸高田市令和4年度森の学校プロジェクト事業実施業務

【受託業務報告2】安芸高田市令和4年度森の学校プロジェクト事業実施業務

 

1実施概要

1 業務名:令和4年度森の学校プロジェクト事業実施業務

2 実施期間:令和4年11月1日~令和5年1月31日

3 実施場所:安芸高田市内の小学校6校(川根小学校、高宮小学校、八千代小学校、美土里小学校、愛郷小学校、吉田小学校)及び八千代町土師炭窯など

4 活動概要

 安芸高田市の森林は、手入れ不足などにより荒廃し健全な森として再生する必要がある。このため市では、児童から大人まで森林に関心を持ち、再生に取り組む機運を高める取り組み「森の学校プロジェクト」が計画された。これに基づき小学校児童を対象に森林環境教育活動に取組んだ。

5 内容

 令和4年度森の学校プロジェクト事業では地元ふるさとの自然を教材とした森林・林業体験活動を小学校6校で13回のプログラムを行った。

 具体的には、川根小学校3回、高宮小学校1回、八千代小学校2回、美土里小学校2回、愛郷小学校1回、吉田小学校2回の児童数延べ313名に次のプログラムを行った。 

 スタッフは、林業体験、自然観察、木工・クラフトなど経験が豊富な指導者延べ42名で対応した。また、一般住民を対象の炭焼き体験講座は、伐採から集材、窯詰め、火入れ、火の管理、炭出しの工程を9日間かけて行い、延べ60名の参加者と見学者12名があった。

6 実践者 NPO法人ひろしま人と樹の会

7 協力 安芸高田市

 

Ⅱ実績(詳細は別紙実績とりまとめ表のとおり)

1 小学校児童対象プログラム 参加校6校(活動13回・57時間)、生徒数延べ313名、総参加者延べ405名

①森の散策、②どんぐり教室、③ネイチャーゲーム、④樹木板づくり、⑤林業体験、

⑥森林体験、⑦クリスマス用ツリーづくり

2 一般住民対象プログラム 9日間の参加者延べ60名、見学者12名

①炭焼き体験講座 原木伐採、運搬、窯詰め、火の管理、炭出し(木炭312㎏生産)

 

Ⅲ総括

 小学校1・2年生「どんぐり教室」森でどんぐりを拾い、どんぐりのコマ作りを通して、作る喜びを味わい、回して楽しんだ。身近な自然のどんぐりでコマに仕上げることで自然に対する興味や・関心を高めた。

生徒数の少ない学校では、生徒全員(7名)で森の散策で樹木名板を設置、ネイチャゲームを通し、森林の中での活動で楽しみながら森林を維持し、管理する体験から「森のために」の視点で関心を高めた。

 小学生5・6年生森の散策や森林・林業体験では、針葉樹、広葉樹の見分け方や林業の観点から代表樹種を選木、生産資源としての機能を学んだ。また、丸太切りの体験では、林業で使う道具の使い方などを学び、切った丸太でコースターを作つた。

こうした体験活動から持続可能な森林・林業を達成させることが「SDGs」の取組であるとの認識を高めた。

 自然の森(教材)からは、山は面白く楽しいことがたくさんある、森の働きを知り、森と人は身近に連携していることに気付くなど心を育てることができた。

総合的には「規律意識」「生活意欲・基本的生活慣習」「自己肯定感」「他者理解・コミュニケーション能力」「豊かな感性」などを高めた。

現場セミナー 緑の街頭募金活動に参加して

現場セミナー 緑の街頭募金活動に参加して

 4/16(日) 広島市中区福屋八丁堀福屋本店前

 

 「みどりの月間」(4/15~5/14)の16日、広島市中区八丁「ヤマダデンキ」玄関前で13時から45分間ひろしまフラワーフェステバルでフラワークイン(清水さん、坪本さん、小出さん)の三人、可部南グリーン緑の少年団10名を含め20人(当会2人)が参加し街頭募金活動を行なった。

 これまでの3年間はコロナ禍で派手な呼びかけは自粛した募金活動でした。しかし今年は少年団の参加も復活、声を出しての寄付の呼びかけも戻った。

 クイーンの笑顔に魅了されたり、少年団が一斉に発する元気な「募金の協力お願いします」の声は八丁堀交差点に響き渡り、行き交う家族連れたちが足を止め、少年団が持っている募金箱に金を入れてくれた。「ありがとうございます」とお礼を言って笑顔で花の種を手渡していた。

 会場では、のぼりや募金協力看板を立て、お揃いの白い制服姿フラワークイン、野球帽にスカーフ姿の少年団が横一列に並んで協力を呼びかけた。

また、子供達に人気のモーリーくんも小さなお子さんと戯れ、愛郷を振りまき、寄付に一役も二役も買ってくれていた。

 コロナ禍の影響も少なくなり、人の動きも多く、活気が街に戻りつつある中で多くの方々の善意の寄付に暖かさを感じた貴重な体験活動でした。

募金額は17,440円余。(昨年の4倍)

 緑の募金活動は、県やみどり推進機構が毎年主催。集まった寄付は、森林の整備、学校など身近な公共施設の緑化、森林ボランティア活動、緑の少年団育成などに役立てる。「県民参加のみどりづくり」の推進にも寄与する。

(報告者:櫻井充弘)

現場セミナー ミツマタ植樹会

現場セミナー ミツマタ植樹会

 3/15 (水) 安芸高田市甲田町下甲立

 

 晴天に恵まれ、風もない絶好の植栽日の3月15日「甲田町資源を守る会」(代表垣内洋了)と共催で甲田中学校と一緒にミツマタ100本、ミツバツツジ10本、カワズサクラ2本を植栽した。

 参加者は60名。当会からは6名が参加し指導、助言を行った。

 この植樹会は4回目、昨年度はコロナ禍のため生徒の参加がなかったが今回は甲田中学校1年生38名(生徒35名+先生3名)がバスで13時30分に到着した。

 開会式は黄色く咲いたミツマタの花をバックに「甲田町資源を守る会」の箕越事務局長の司会で始めた。最初に垣内洋了代表の挨拶、続いて土地所有者の福田富昭さんのご息女除野祥江さんから感謝の辞があった。参加された山本優市議、新田和明市議の紹介の後、櫻井が植栽する範囲や植え方、急傾斜地(10度~30度)は足元が滑りやすい、山では走らないなどの注意を伝え安全作業をお願いした。

 参加者は頭にヘルメット、作業服、軍手を身に着けて、2人一組で苗木とスコップやヤマクワを持ち山に入った。植付け間隔は1.8m~2.0m、植穴は(30cm×30cm×30cm)に掘り、苗を入れ、しっかりと根元を踏み固め、水鉢を作り水をやった。草刈りなどの管理のため目印のピンクテープを苗木に結びつけ、竹支柱を立て、最後に名前を書いた木柱を立てた。今回の植樹でミツマタ本数は600本、群落になってきている。

 この他、食害に強く花の咲くミツバツツジ10本はミツマタの間に植えつけた。また、中苗のサクラ2本は麓にバックホウを使い大きな穴を掘り植え付けて竹の三本支柱を取り付けた。

 植栽地は事前に地拵えがされていて、とても植え易く、予定の15時30分に終了した。

 事前準備の者は教徳寺の食堂を利用させてもらい豪華な弁当や地元のイチゴを美味しく頂きながら相互の交流を深めていた。

 東京から、(公財)日本レスリング協会の名誉会長福田富昭さんのご息女、除野祥江さんと友達の木名瀬さんの参加はイベントに花を添えてもらった。

 参加者は黄色の可憐な花を咲かせるミツマタに続いて、サクラ、ツツジと切れ目なく咲き続ける(3月~5月)花を楽しめる広島県内一のミツマタ群落となるよう願って植え付けていた。皆さんお疲れ様でした。

(報告者:櫻井充弘)

現場セミナー かぶと虫の森づくり(チップの搬入敷き均し)

現場セミナー かぶと虫の森づくり(チップの搬入敷き均し)

 3/26(日)

 

 3月26日、早朝から降り続いていた雨が上がった11時に安佐北区口田南の中小田古墳群の麓の竹チップを運ぶため4名が集結した。

 さとやま土師田屋城址を守る会(代表大徳邦彦)から要請を受けて、竹チップを安佐北区口田南から土師ダムのかぶと虫の森まで運び敷きならす作業。

 竹チップはミカン箱ケース(18箱)にスコップで入れ込み、軽四トラック(2台)に積み込み片道約32kmを運んだ。

 前日からの雨で濡れたチップは、湿っていて重かったがケースに入れ足で踏み固めると良く締まり大量に積み込むことができた。しかし、詰め込む竹チップは発酵途中の物で黒茶色、触れると汚れ易く、作業服は容赦なく汚れた。

 積み込んだ車は、国道54号線を使い約50分をかけて土師ダムのかぶと虫の森に到着。現場予定地はドーム型の施設(30m×4m)が作られており、その中にシートが敷かれていた。ドーム施設の横に軽四トラックを横付けし、ミカン箱ケースに入った竹チップをシート上に降ろし、鍬とデッキを使い30cm~35cm程度の厚さに敷き均した。運んだチップ量では少し不足したので現地調達した。

 調達チップは、2月20日から22日の3日間、田屋城跡の森林整備で出た枝などをチッパー機で粉砕していたもの。これを一輪車で運んで竹チップと一緒に敷き均しかぶと虫の幼虫の育成マットとした。

 このほか、田屋城の周辺には、2月に粉砕したチップが野積みで点在している。この野積みのチップにもかぶと虫が繁殖する可能性もあり田屋城跡一帯がかぶと虫の森になる。夏には子供たちの歓声が「こだま」するだろう、楽しみである。

報告者:櫻井充弘

番外編現場セミナー 中小田古墳群の山林整備(竹林等伐採業務)

番外編現場セミナー 中小田古墳群の山林整備(竹林等伐採業務)

 12/10(土)・12/20(火)広島市安佐北区口田南 中小田古墳群

 

◯12月10日(土) 5回目の竹林伐採 13名(6名)参加

 今年度5回目の竹林等伐採は、12月10日(土)に「大人のかくれ家倶楽部」と共催で行った。SDGsに取組されているモノヘネシー株式会社から2名の参加があった。

当会の中越信和理事長のあいさつの後、注意事項や作業手順、班編成をして作業を始めた。

 作業は伐採班3班と集積班に分かれ班長を人と樹の会が受け持った。 伐採班は東側の小田川から尾根筋までに生育している竹林の伐採、地形が急峻で足場が悪く作業が難しく、安全作業が求められる。このため班長にベテランでチェーンソーの資格を有する住田、北野、中元さんにお願いした。

 班長は、安全装備を徹底へルメット、防護服、安全靴、防振手袋、呼子などを身に着けて、チェーンソーを持ち、間隔を10m程度に離れて作業に入った。  

 急峻で作業場所が狭いく上下作業が重なるため、途中からは伐採(住田)を一人が行い、搬出(北野)や集積地(中元)での整理についてもらった。

 竹は1本伐っては、小田川を渡らせて集積地まで運んだ。小田川は幅が2m、岸の高さ2.5mと川底が深いので川を越すのが大変」川底に竹の根元から滑り降ろして、ロープで引き上げます。しかし、滑り下ろすと川底に突き刺さって抜けない、上流から竹を引き根元を浮かし、ロープで引き上げる方法で取組んでいた。その竹はダム管理道で運びやすい長さに「手のこ」で切り約200m離れた集積地に運んだ。運ぶ途中には市道があり安全誘導員を配置し交通事故にも注意を払った。集積地では、運ばれたてきた竹を長さ(3m~5m)に切り、幹と枝付き部に分け、切口を揃えて、チップ作業がし易いように集積した。

 作業は竹林伐採の効率より安全を第一で行い、約55本の竹を処理した。作業地は竹がなくなり山林として確実に整備が進行し達成感を得た。

皆さんお疲れ様でした。

 

12月20日(火) 竹チップ 8名参加

 10月8日(18本)と12月10日(55本)に伐採し集積していた竹(73本)を12月20日(火)に井手原、畒本、北野、小田、木戸、岩本、政近、櫻井の8名でチッパー処理した。

 9時に尾道市御調町から井手原さんがチッパーを積んで到着した。

 この作業は、破砕音が大きく近所に迷惑をかけるので平日に行うことにして、事前に地元の木戸さんに近隣の住民の方々に作業協力をお願いしてもらっていた。

 チッパー作業は大きな音とホコリが舞う中で、全員ヘルメットにイヤーマフ、マスクを装着して作業に取り掛かった。

 しかし、前日に雪が降って竹が濡れており、手袋や服を濡れてしまった。気温も午前中は低く寒さの中での作業であった。

 集積してある竹を根元からチッパーのもとに運び、数名が交代でチッパーの中に突っ込んでいった。ガガガと大きな音を出しながらチッパーから竹チップが吐き出された。

太い竹はチッパー粉砕作業と並行して木槌やナタで割った。

 12月10日の作業時に集積方法を工夫され、チッパーに運び易い長さ(3m程度)に切り、切り口を揃えて集積してあり、運搬がとても楽で作業効率が大幅に向上した。

 午後の作業は太い竹を小さく砕いた竹のチップ粉砕。作業にも慣れ、割った竹は軽く運び易い、チッパー機もしっかりと材を食い込む、割った内側面を上にするとより食い込みが良くなる、太い竹を割ったおかげで作業を順調に終えることができた。

 皆様お疲れさまでした。

追伸

 広島市役所から伐採処理の要望がなされていた、コンクリート法枠内に生育している危険木(ニセアカシヤ根元径15㎝)をロープで牽引して伐倒、チップにして処理した。皆様のご協力により要望を叶えて、15時に無事故で終了させた。

                                       (報告者:櫻井充弘)

番外編現場セミナー 桜守プロジェクト 土師ダム湖畔のさくら並木の手入れ

番外編現場セミナー 桜守プロジェクト 土師ダム湖畔のさくら並木の手入れ

 (12/3(土)~12/4(日)安芸高田市八千代町土師ダム周辺

 

 平成19年から実施されている、土師ダム桜守活動も12月4日で33回目を迎えます。そのための12月3日の土曜日に事前準備を行った。小春日和の中、会からは7名が、伐倒作業付近の広場に集合した。初めに桜守プロジェクトの顧問の正本大さんが、事前に天狗巣病に侵された桜や、弱って回復不可能な桜、桜の被圧になる支障木をあらかじめ赤テープを巻いているとの説明を受けて作業に取り掛かった。

 作業は、3班に分かれて伐倒作業に取り掛かった。

 1班は、住田さんと圓光さん、櫻井さんが駐車した場所周辺の桜。櫻井さんは炭焼きの火の守を兼ねて行っていた。

 2班は、正畑さん、谷本さんサイクリングロード沿い斜面の雑木や、枯れ松。蔓がらみの木や、松の枯れ枝の落下に気を付けながら作業を慎重に行っていた。

 3班は、神川さんと中元が上流の桜、ヒサカキ等の灌木や雑木の伐倒を担当した。

 私は神川さんと組んで、まず上流の胸高直径28cmの桜を伐倒することにし、上方で少し枝が掛っていたので、2人で相談して、クサビとフェリングレバーで伐倒に取り掛かった。ところが思ったより枝掛が強く、クサビの大きさを中から大に変え、フェリングレバーでこねたが倒れなかった。そのため、少し離れたところからロープを掛けて伐倒した。やはり、上方の枝掛りは、樹種にかかわらず慎重に最初からロープを掛けて伐倒する必要性を改めて思った。その後、サイクリングロード下の、ヒサカキ、アセビ、ソヨゴなどの灌木やコナラなどを処理した。

 昼食はサイクリングロードの食堂でとった。

 午後は、1班が取り組んで四苦八苦していた胸高直径45cmで4方に枝張りした桜の伐倒に参加した。枝張り下枝が伐倒されていたが枝掛りしており、チルホールで起こす作業であるが枝と言っても30㎝位ありなかなか思うように倒れなく、みんなで相談しながらかける位置や、引く方向を変えながら作業を行いやっと倒すことができた。この1本にほとんどの労力を費やした。

 

12月4日(日)

 第33回土師ダム桜守プロジェクト本番である。

 この日は朝から小雨の天気予報であったが、集合時間は曇りで、その後も雨が降らなく予定通り3時まで作業を行った。

 まず、はじまる館下の広場に約80名が集合して開会式を行った。開会式は、プロジェクト会長の山本さんの挨拶、来賓の挨拶に続いて、15回参加者の表彰が行われた。当会の会員の平ノ内さんも表彰された。おめでとうございます。その後、正本顧問から、作業説明が行われ、班分けが行われた。作業班は施肥班、枝切り班、運搬班、集積班、チェーンソー班、草刈り班、植菌班である。当会の櫻井さんはチェーンソー班の班長、畒本さんは植菌班の班長に指名された。

 私は、チェーンソー班に所属した。チェーンソー班は、前日伐倒した木の玉切りである。まず班員の服装チェックで、防護ズボンもしくはチャプスの着用。安全靴、ヘルメットの点検を行ってから2人一組で作業に取り掛かった。まず、なめこのホダ木用に桜の玉切りから行いその後に、その他の木に取り掛かることとした。昨日伐倒した桜の玉切りを行ったが,中が腐っているものが多くホダ木なる量は少なかった。

 昼食は、弁当とヤマメの塩焼きを頂いた。コロナの感染を避けるために密での昼食を避け、部屋ではなく外で、いつものトン汁はなく若干寂しかったが、これも今日のご時世では仕方ないのかもしれないですね。寒さもあり早めに切り上げるために12時半から午後の作業に取り掛かった。

 チェーンソー班は午後の玉切り作業を、早めに切り上げて、集積班の手伝いをした。みんなが並んでリレー形式で玉切った木や、枝を運んだ、沢山あった木や枝がみるみる綺麗になっていった。「仕事は大人数」とはよく言ったものである。早めに切り上げる予定が、予定通りの午後3時にけが人もなく終えることができた。皆さんお疲れ様でした。

(報告者:中元明弘)

番外編現場セミナー 炭焼き体験講座

番外編現場セミナー 炭焼き体験講座(なんと木炭312㎏を生産)

 11/26(土)~12/3(土)炭焼き・12月17日(土)炭出し

 安芸高田市八千代町土師

 

 当会の炭窯で2年振りに炭焼体験講座を行った。

この炭窯は、新本松夫さんが考案され、平成13年8月に譲り受けて設置し、令和年月に移転して現在の位置にある。窯の大きさは、内径2m外径4mの円形で焚口と材の出し入れの口を別にしたもので250㎏~380kg の木炭収穫量が見込める。

 11月26日(土)から12月3日(土)までの8日間にかけて行った炭焼き体験講座には、延べ46人の参加と7名の見学者があった。

 今回の炭焼きは、炭焼き講師がいない中、平成13年から記録されている「炭焼き帳3冊」を師匠に、記されている煙の色や通風口の調整方法、煙突の温度を参考に挑戦した。

 具体な活動は2020年に北広島町から収穫した材と2022年に田屋城跡の山林整備で出た原木を50%の割合で一緒焼いた。新材と保管していた材の水分量が違う、また飾り炭を焼くため異質の缶を窯に入れたため木炭生産量が心配された。しかし、窯が冷えた12月17日に炭を出した結果、木炭312㎏と飾り炭を生産できた。一昨年度の314㎏と同じ程度の数量で炭焼きに対し少しは自信を得て大満足。

 

具体的な活動の詳細はまとめ表のとおり。

◇11月26日(土)晴れ 1日目 参加者8人

作業内容 八千代町土師の山城、田屋城跡山林整備で生産した炭材料の原木(シラカシなど)をポータブルウインチや人肩で広場に運び出し、軽四トラックで炭小屋に運んだ。

太い材を割るための薪割機を庄原から調達した。

参加者 櫻井、畒本、井本、今田、小石、宗綱、(昼まで中元、神川)

◇ 11月27日(日)晴れ 2日目 参加者13人 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 炭材の薪割で炭材の太さを揃える、上げ木、燃やす薪の準備、炭木の窯詰め作業(半分)学生さんも炭材を窯口まで運んでくれた。今日からログハウスを借りて泊まる。

参加者 ※櫻井、※畒本、宗綱、圓光、山本、西川、大徳、広島工業大学生6人

   (※はログハウス宿泊者)

◇ 11月28日 曇り 3日目(月) 参加者4人 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 薪割機で割って炭材の太さを揃える。上げ木、燃やす薪を調達。窯の中や煙突、排水管など清掃後、窯への詰込みを開始した。詰込みには、発動発電機で電気を起こし、窯の中を照らして作業した。詰込み作業は人数が少なく、腰や膝が痛くなり休み休みの詰め込みで窯の半分しか詰込めなかった。窯の中やログハウスの照明として小石さんの持参のヘッドライト、ランプ大活躍

参加者 ※櫻井、※畒本、宗綱、※小石

◇ 11月29日(火) 雨、曇り 4日目 参加者4人 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 炭木の窯詰め作業15時終える。詰込み口を耐火煉瓦や灰、鉄板等で封鎖した後、15時30分に窯に火を入れる。焚口に薪を満杯に入れて燃やす。煙が煙突から出ないので小屋の中は煙が蔓延し煙たい。煙突が温もった18時頃やっと煙が煙突から出て煙たさが解消する。煙が煙突から出始めたので木酢液も出だす(65.4℃)。焚口の扉の三角窓を開いて薪を燃やし続ける。夜も小石さん小屋に泊まり薪を燃やし続け温度管理は1時間単位で行う。少しづつ温度は上昇した。24時には温度が77.7℃となる、この時点で窯に詰めた木に着火いたと判断、煙突の隙間を1/3に絞って燃やし続けた。(蒸し焼き状態にする)

参加者 ※櫻井、※畒本、宗綱、小石(炭小屋泊)

 ◇ 11月30日(水) 雨 5日目 参加者5人 見学者4人

作業内容 0時から小石、櫻井で火の管理、煙突は隙間を1/3に絞ったまま朝まで薪をくべて燃やし続ける。6時小石さん帰宅する替わって畒本来る(80.5℃)。10時宗綱、11時30分中元来る。16時櫻井、中元帰る。畒本一人軽四トラックに泊まり薪をくべ燃やし続ける(24時80.3℃)土師ダム管理事務所から職員が4名見学に来られる。

参加者 櫻井、畒本(車中泊)、宗綱、小石、中元、(見学者:ダム職員4名)

 ◇ 12月1日(木) 雨、曇り 6日目 参加者6人 見学者1名 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 1時から3時まで扉を10cm開けて燃やし続ける。扉を開けて燃やすと温度は10.9℃上昇した。7時時点では101.1℃となる。7時20分焚口の扉を閉め薪ストップする。これからは、煙突は隙間を1/3に絞つたままで窯の熱で燃やし続けさせる。薪をストップさせたことにより温度は一気に下降した(8時90.5℃)が13時には103.7℃と復活した。

10時中元、宗綱来る。14時櫻井、正畑来る。15時畒本、中元帰り、小石来る、16時正畑帰る。17時煙突の隙間を1/3に絞る(115.6℃)焚口の扉は閉めたまま、火の管理を続ける。(21時10分 135.1℃)

参加者 ※櫻井、畒本、宗綱、※小石、中元、正畑 (見学者金羅)

 ◇ 12月2日(金) 雨、曇り 7日目 参加者4人 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 1時45分(164.3℃) 煙突の隙間を1/5に絞り、燃やし続ける。9時10分木酢液の出が少なくなる。10時50分煙も青色っぽくなった。宗綱来る。12時34分正畑来る(183.8℃)。煙突の隙間を1/2に開く14時10分190℃となる。ここでまた煙突の隙間を1/5に絞り管理する。24時201.5℃となる。

参加者 ※櫻井、宗綱、小石、中元、※正畑、

 ◇ 12月3日(土) 晴れ 8日目 参加者2人 (見学者2人)ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 引き続き、煙突の隙間1/5に絞ったまま8時30分まで燃やす(224.2℃)。・この時点で煙の色が青みかかり量も少なくなつていたので1回目の精錬を開始する。2時間煙突の隙間を1/3にすると12時10分(248.3℃)煙が透明度となり木酢液も止まる。1時間30分間、扉は閉めたまま下通風口を全開、煙突の隙間1/2開く(273.7℃)。13時20分~14時20分まで扉は三角窓を開き下通風口全開、煙突の隙間全開(313.5℃)。14時20分からは最終精錬 すべての扉を全開し空気を目一杯窯に入れ温度を上昇させた19時35分404℃となった時点で精錬を終えた。

その後、焚口を粘土や灰で密閉し、煙突や排水管には詰を行い完全に空気を遮断、窯を完全に密封した。小屋内を片付けすべての作業を20時に終了した。

参加者 ※櫻井、※正畑、(見学者:住田、圓光)

【お礼】中元明弘、宗綱松江さん、小石俊秀さん、金羅さんから飲み物やお菓子、果物、夜食などのご協力をいただきました。更に大徳邦彦さんには素敵な宿泊ログハウスの提供を頂きました。厚くお礼申し上げます。

 ◇ 12月17日(土)小雨 炭出し参加者 14人(見学者:5人)

作業内容 窯の出し口を開ける。木炭を出す。生産量312㎏ 飾り炭の取り出し

計量し倉庫に保管、小屋の清掃

参加者 櫻井、畒本、宗綱、中越、正畑、泉尾、中尾夫婦、山本、大徳夫、金羅、吉岡、西川 見学者 南条装備工業株式会社3人、 有限会社矢賀谷農機ハウジング2人

11月29日に火入れしてから19日目の12月17日に炭出しをした。小雨が降り、気温7.1℃と肌寒い生憎の天候の中14名が集まった。炭出しはこれまでの取組過程を説明した後、頭にヘルメットにライト、雨具、マスクを身に着けて取り掛かった。まず密閉している出し口の壁を取り崩した。灰が舞い上がり窯の中が見えない、期待と不安の中、灰が落ち着き窯の中を見ると白い灰を被った炭が横たわっていた。今回の目玉の飾り炭の缶も見え、ワクワク感とドキドキ感が一層増した。

作業は、暗い窯の中、ライトに照らされた炭を1本1本丁寧に「そり」に入れ、引き出して小屋の中のシートの上に運び出した。

炭は「切断面が黒光りに輝き、キンキンと金属音のする良質な炭。飾り炭は、全て炭化していたが光沢が少ない、松かさのみ、黒光して出来が良かった。商品化するのには光沢が必要で今後の課題(温度、密閉度合、窯の中の置き場所など)である。

炭出し、選別、紙袋詰め計量を行いその結果、木炭312㎏と飾り炭を生産した。

昼食は、イノシシ肉や大根、白菜など差し入れをいただき、自前の炭を使い「焼肉やしし汁、お餅、カレーパンなど焼き料理」急遽作り、小雨の降る中立ち食で腹一杯、美味しくいただいき御馳走様でした。

最後に、お世話になった炭小屋の清掃を行い、灰で真っ黒になった顔を笑顔に変えて集合写真をとり終了した。参加者は出来た木炭をお土産に持ち帰った。

皆さん大変お疲れ様でした。

【お礼】炭出しにも西川さん、金羅さん、山本さんからイノシシの肉、野菜、飲み物、調味料などの差し入れを沢山頂ました。厚く御礼申し上げます。

(報告者:櫻井充弘)

現場セミナー 郡山城跡の手入れ報告

現場セミナー 郡山城跡の手入れ報告

11/6(日)安芸高田市吉田町吉田郡山城跡

 

 霜月の6日は小春日和、郡山城址に歓声がコダマした。第16回国の史跡「郡山城跡」の清掃活動。

 地元安芸高田市や広島市などからボランティア精神が旺盛な方々73名(当会10名)が参加した。

 9時安芸高田市社会福祉協議会の木坂さんの司会で始まった。安芸高田市ボランティア連絡協議会の芦田宏治会長のあいさつに始まり、続いて米村公男安芸高田市副市長、中越信和人と樹の会理事長、児玉晃安芸高田市生涯学習課長のあいさつがあった。事務局からの諸注意や伝達事項、続いて5回、10回、15回の参加者に対し感謝状・副賞の贈呈式が行われ、大きな拍手で労をねぎらった。 

 その後、作業上の注意事項を櫻井が説明し、続いて参加者の記念撮影を行った。

いよいよ出発、伐採・切断班は3班に分かれて、ヘルメット、手袋、防護ズボンなど安全装備を身に着け、チェーンソー、ノコ、ナタをもって現場(展望台から尾崎丸仁王門)に入った。作業は、登城山道に支障となる枯損木、危険木を伐倒し玉切、山の中に枯れて倒れ、景観を損ねている木を切断、下流に落ちないように棚積みにした。

 清掃班は、道に落ちている落ち葉や小枝を箒や熊手で集め処理、歩き易く気持ちよい登城山道にした。

 約3時間の活動では、城跡に上られる方々が安心・安全・気持ちよく登城できる環境に整えた。

 閉会式では、全員が輪になってコミニュケーション「全員の自己紹介やふりかえり」を行い、一層絆を深めていた。12時30分終了皆様お疲れさまでした。

 

【参加者の意見】

2023年9月は毛利元就が郡山城に入城して500年の節目の年、日本百名城ふさわしい企画をしてもらいたい。

郡山城址を市街地から見えるシンボルしたい。

一人一人の力を合わせると大きなことができることを確認した。

きれいな環境になり嬉しくなった。参加してよかったのでまた参加したい。

皆さんと楽しく作業ができた、また参加したい。

よい運動になり、気持ち良い汗をかいた。

 

 この活動は、「安芸高田市ボランティア連絡協議会(芦田宏治会長)と当会が共催(3回目)で行った。

(報告者:櫻井充弘)

現場セミナー 史跡田屋城跡の森林整備(4回目)

現場セミナー史跡田屋城跡の森林整備(4回目)

10/22 安芸高田市八千代町土師

 

 史跡田屋城跡の森林整備(4回目)の参加者は36名(当会8名、守る会12名、広島工業大学生10名見学者6名(うち栃木県から2名))。

この事業は「さとやま土師田屋城址を守る会(会長吉岡孝行)」から協力要請を受け、5月から行い始めてから4回目。

 当会の活動は、これまでと同じ広葉樹の間伐と枝払いを受け持つ、守る会は環境整備、広島工業大学生はベンチづくりの材の運び出しを行った。

 開催式典は会場にしていたメタセコイヤの木にキイロスズメバチの巣を発見、危険なため場所を移動して始めた。最初に大徳さんのあいさつ、大型バスで広工大生がこちらに向かっていることが報告された。続いて、作業場所や手順の説明、注意事項を行い、作業に取り掛かった。

 安全の一歩は服装から、伐採班はいつもの体を守る保護具に身を包み、これまでと同じ伐り方でチエンソーや手ノコで根元から1mから1.5mの高さで伐った。(萌芽力で山を保全)

 これまで手が入っていない山城跡の北側を主に整備していった。

昼食は、恒例の「大徳特性焼きそば」に加えて、「マツタケ飯」、「栗めし」、「焼肉(シカ肉)」、「柿」など秋の味覚をたっぷりといただく。特に料理長の大徳さんに聞こえるよう「おいしいです」を連発、舌つづみで交流、楽しい時間を過ごした。毎回、大徳さんのご好意に感謝、感謝。

 午後からは、県道沿いに垂れ下がっている山桜の枝切、井本さんが樹上作業(ツリーワーク)で切り落とす。この方法は、木に登り樹上で伐る特殊技術、技量と経験に頼らざるを得ない作業、ロープを使いスルスルとバランス良く登られる井本さん。また、樹の上での安定姿勢の保持と巧みなチェーンソーワークでの作業に見守る学生さんは驚きの連続。見事に枝を伐り落された瞬間には、盛大な拍手、拍手であった。

 今回で田屋城跡の森林整備はあらかた完了。本丸や郭から南側を見渡すとダム湖畔や桜並木が手に取るように望める環境になった。来春の桜の花見が待ち遠しい。

 広島工業大学(建築科)の学生は、約2mに皮を剥いだスギ丸太20本をバスで持ち帰り、本丸正面にふさわしい椅子を設計し製作してくれます。楽しみである。

 大徳さんの竹馬の友(青木さん)が栃木県から夫婦で見学された。田屋城跡で遊んだこと横堀の存在や森の木で「束木(たばぎ)」を作って小遣いを得たことなど懐かしく話されていた。改めてこの山城が文化遺産で貴重な存在であることを学んだ。

 次回は11月26日(土)隣接の「かぶと虫の森」でのチップ化や炭材に利用する丸太の運び出しを予定している。

(報告者:櫻井充弘)

番外編 現場セミナー 鈴が峰小学校どんぐりのコマ作り

番外編 現場セミナー 鈴が峰小学校どんぐりのコマ作り

10月20日(木) 広島市西区鈴が峰町 鈴が峰小学校

 

 中元の地元の鈴が峰小学校から、小学校1年生の「昔のあそび」の授業でどんぐりのコマ作るので指導してほしいと言われ、会で引き受けて指導することにした。事前の打ち合わせで、どんぐりのコマ作りに適しているどんぐりは、クヌギ、アベマキがいいことを小学校の先生に説明したが、鈴が峰小学校の近くには、今まではどんぐりの木はアラカシ、シラカシ、マテバシイが街路樹として植えてありクヌギは近くにないと言われた。私も散歩で町内を歩いているが、クヌギは見たことがなかった。それで、井本さん、圓光さんに集めてもらった。ところが当日小学生が集めたどんぐりの中にクヌギのどんぐりが沢山あった。聞いてみると灯台下暗しで、小学校の中にクヌギの木が植えてあって1年生が集めたということであった。

 当日は、井本、圓光、櫻井、中元の4名で指導を行った。どんぐりのコマ作りは、小型の万力にクヌギのどんぐりを挟み、錐(キリ)で穴を開け、爪楊枝を差し込み、どんぐりに色を付ける作業である。9時過ぎに小学校に集合し、井本さんがどんぐりに穴を開けやすいように小学校のキリを研いだ。時間になり1年生23名が先生に連れられて、工作室に入ってきた。

元気よく、挨拶を受けた。あらかじめどんぐりの種類の授業は受けていたようである。

 最初に中元が、若干どんぐりの説明を行った。その中で、マテバシイとクヌギのどんぐりを説明した。その後櫻井さんが根の出たクヌギを持参し、植え方や根の出方や芽の出方を説明した。小学校の先生も知らなかったと興味深そうに聞いていた。

 どんぐりコマは、お世話になった方、学校の隣のルンビニー幼稚園の年長さん、お世話になった6年生、自分用の4つ以上を目標に作るようにと先生が説明された。

コマづくりの前に、当会の安全祈願唱和の「どんぐりコロコロ」をみんなで行い、元気な大きな声が教室中に響き渡った。 

 4班に分かれて、コマづくりに取り掛かった。指導者が、万力にクヌギのどんぐりを挟み、最初に私がキリできっかけの小さな穴を開け、残りを1年生にキリを回しながら開けさせ、適当な深さになったところでキリを抜いて、爪楊枝を刺させてどんぐりコマの出来上がりである。そのコマを回して出来上がりを確かめて、その後思い思いに色付けを行った。児童は喧嘩もせず仲良く順番を待ってくれた。色付けを終わった児童がまた順番を待ってくれていた。そのうちチャイムが鳴って休憩時間になった。

 休憩時間に、出来上がりを見ると、色付けでスイカの模様の子、漫画を描く子など個性が現れていて楽しいコマが出来上がっていた。校長室で1コマ目のお互いのやり方を情報交換した。情報交換の中で手を出さずに子供たちにやらせてもできるようになったと、圓光さんが言っていた。

 2コマ目に入って、子供たちに任せてみると、万力に挟むとこからできる子、万力に挟むところまで頼む子などが、最初の穴を開ける必要はなくなっていた。子どもたちの成長の早さに関心をした。2コマ目の終わりには10個作ったなど、作った個数を報告してくれた。2コマ目が終わり、子供たちが大きな声でお礼を言ってくれて事故もなく無事に終わることができた。子どもたちに我々爺連中も元気をもらった1日であった。

(報告者 中元明弘)

第268回現場セミナー里山林整備(ヒノキ林の間伐)

第268回現場セミナー里山林整備(ヒノキ林の間伐)

10/15(日)三原市本郷町善入寺 三景園地内

 

 恒例の三景園のヒノキ林の間伐には参加が2名とあまりにも寂しい開催となった。

 朝7時過ぎ携帯が鳴る。「体調が悪いので今日は欠席する」と、この時点では参加者が1名となり開催の延期を決定した。

 ゆっくりと朝食する中、再度携帯が鳴る事務局から。今日の参加者は3名もう一人の方に延期の連絡を取るがつながらず、このため急遽、三景園に向った。

三景園に9時前に到着し、集合時間の9時が来るが姿が見えない、連絡もつかない、困り果てた。

 せっかく間伐現場に来たのに1人での間伐作業は危険、そこで三原市在住で新会員の正畑さんに協力を呼び掛けると、承諾し駆けつけてもらえたので活動を行うことができた。

 作業内容は、事前調査でテープが巻いてあるヒノキの間伐、枝払い、枝の処理。

伐採は、お互いランク3のチェーンソー技術を取得しており、安全な伐採をお互い指導仕合、矢(クサビ)2本を使い安全に狙った目標へ正確に伐り倒した。

成果はヒノキの太さが36㎝、34㎝、24㎝、桜20㎝の4本を伐倒処理し、日陰になっていたアジサイ園を明るい環境に蘇らせた。

材の長さは、所有者の要望で4m、太くて重いので2名での処理は困難、バックホウでけん引処理するため効率的に牽引できる長尺のまま現場に残した。

また、枝の処理はキツかった。バックホウでの積み込み作業が可能な場所に積み上げた。

 作業は10時から15時まで無事故で終了した。  

 今回のヒノキの間伐作業で感じたことは、1本目のヒノキ(36㎝)の伐倒では4㎝の幅の「ツル」の部分が裂けた。2本目からはオノ目を入れると裂けを防ぐことができた。ヒノキなど硬い木で太さが20㎝以上を伐るときは、「ツル」の裂け防止にオノ目を入れること。

 太い木が目標に倒れると気持ちが良かった。また、伐倒したくなる。伐倒は楽しい。今後も基本を忠実に守り安全確保に努めたい。昨年行った間伐丸太がアジサイ園の植栽階段として活用されていた、間伐材の有効利用(SDGs)が嬉しかった。

(報告者:櫻井充弘)

第267回現場セミナー 中小田古墳群の山林整備(竹林等伐採)第5回

第267回現場セミナー 中小田古墳群の山林整備(竹林等伐採)第5回

10/8(土)広島市安佐北区口田南

 

 朝夕は少し肌寒い季節になりましたが、天候は作業に申し分のない秋晴れでした。

 10月8日の参加者は、当会4名(中越・兼安・神川・畒本)、大人のかくれ家倶楽部

6名(木戸・岩本・池亀・田中・新宮原・政近)、一般参加(高田)の11名。

 木戸会長・中越理事長の挨拶の後、神川さんの指揮による体操で体をほぐした。

 作業の概要は、古墳群の東側山腹で竹を伐る者(兼安)・伐った竹を山腹から下方(斜面勾配は急峻)の小田川まで降ろす者・山側から小田川を越えて道路まで渡す者・

道路側で受ける者、長尺の竹は運び易い3~4mの長さに切る者(神川)、道路から

古墳群登山口の広場までの500mを運ぶ者、各々役割分担を決めて作業に着手した。伐った竹は18本、前回伐った竹も可能な限り運んだ。困難を極めたのは幅5m・深さ

2.5mの小田川を渡すことだった。長さ10m超の青竹は結構重い。

 小田川に長尺の竹を斜めに渡し、ロープで結んだ竹をその上を滑らす様に道路側に

引っ張るよう工夫した。

 余談ですが、作業箇所から50m上流に立派な砂防堰堤(幅56m・水通しまでの

高さ13m・工事費約3億円)が見えた。平成30年7月豪雨により、小さな小田川が

牙を剝き甚大な被害(全壊家屋4戸・半壊1戸・死者1名:資料提供:国土交通省広島西部山系砂防事務所:板持さん)を被ったとのと。

(報告者:畒本暢宏)

現場セミナー 森のフェスティバル

10/1~10/2(土~日)廿日市市吉和 もみのき森林公園

 

 10月2日のもみのき森林公園で開催された森のフェスティバルの行事として、体育館傍の松の伐採と枝払いを当会に依頼された。

 松は、15年生から30年生で、胸高直径は15㎝~30㎝、樹高は10mから18mであり、伐採本数は12本で、幹から分かれている松もあり実際には18本の伐採である。また、ツタウルシが巻き付いている松もあり、かぶれに気を付けながらの作業になった。10月2日の1日では全部伐採は困難なので1日~2日の2日間で伐採することにした。

 10月1日の参加者は住田、圓光、佐藤、小田、畒本、中元の6名である。5名がチェンーソー持参し伐倒することにした。

 松の伐採にかかる前に、散策路のそばに枯れた山桜があり危険なので伐採してほしいとの依頼があり、山桜を伐採することにした。山桜には蔓が絡んでいるようであり、高枝切りで蔓を切ると枯れているようなので、ロープを掛けて伐倒することにした。散策路を通行止めにし、住田さんが慎重に伐倒方向を決めて伐倒にかかった。少し蔓に引っ張られたが、ロープで引っ張ると予定通りに倒れた。玉切りと枝払いを済ませると、梅田支配人が道路にかかっているヤマグワも危険なので伐採してほしいと依頼があり伐採した。20㎝位のヤマグワで木肌が珍しいので、3~4㎝に切って鍋敷きにした。また残りの木は工作に使えるように玉切って、工作室に持って行った。

 その後松の伐採に取り掛かることにしたが、まずミーティングで、どの松からどの方向に伐採するかを協議し、共通認識のもとに2人一組で伐採することにした。それぞれが、樹高の3倍くらい離れて作業を行った。

 私は、佐藤さんと組んで、枝や幹を車で運びやすい位置に玉積みするために、慎重に伐倒方向を定め受け口を作っていく。受け口ができると2人で受け口の検討を行ってから追口を切っていった。クサビを使いながら松を寝かせていった。その後伐倒した松は1人作業で枝打ちをし、玉切りを行った。もう一人が枝や幹を所定の位置に棚積んでいった。生長のいい松は、日当たりもいい場所なので枝がよく繁茂しておりかなりの嵩になっていった。他の2組も同じような作業を行った。10月とは言えいい天気で、日当たりのいい斜面での作業なので熱中症に気を付けながら3時過ぎまで伐倒作業を行い12本伐倒し今日も怪我無く終えることができた。

 10月2日は、もみのき森林公園の森のフェスティバル当日である。行事は、モミジの植樹、森の中の灌木の間伐、薪割、木工教室、ネイチャーゲイム、ポニーの乗馬体験など多彩なプログラムが組まれていた。当日の参加者は約2,000名であった。

 当会の2日の参加者は、住田、圓光、畒本、中元の4名である。残りの6本の松の伐倒であるが、2本は起こし木になるのでチルホールを使用しての作業になった。この日は来場客も多く気を付けながらの作業になるので4人で一緒に1本ずつ取り掛かることにした。

 まずチルホールがいらない松から取り掛かり、周囲に気を付けながら伐倒し、枝打ち玉切りを行い棚積みを行った。続いて、チルホールを使っての伐倒に取り掛かった。チルホールを使用するために、ロープを掛ける必要があり、スローラインを使って掛けるのであるが、松の枝が多くなかなか思うところに掛らず、四苦八苦しながら、人を代わって掛けていった。伐倒はベテランの住田さんが担当し、チルホールの操作は中元が行い、圓光さんと畒本さんには周囲を見てもらった。住田さんが慎重に受け口を作り追口を切り、合図を受けてチルホールを操作するのであるが、起こし木のため最初はかなり力がいり、息が切れるころに急に軽くなり予定通りのところに倒れていった。この作業を2本の松に行ったが、生長がよく胸高直径が30㎝、樹高が18mあり枝も繁茂しており、片付けにかなりの時間を要した。予定通り午後3時に松の伐採片づけを終えたが、駐車場に桜が枯れているのでついでに片づけてほしいとの要望があり、3時半にすべての作業を無事故で終えることができた。

(報告者 中元明弘)

現場セミナー 市史跡田屋城跡の森林整備

現場セミナー 市史跡田屋城跡の森林整備

 9/24(土):安芸高田市八千代町土師

 

 土師ダム湖畔の先端の標高286mに位置する田屋城跡の森林整備(広葉樹の間伐、孟宗竹の伐採)を行い、13名(当会6名、守る会7名)が参加した。

 この森林整備は、「さとやま土師田屋城址を守る会(代表大徳邦彦)」が令和3年度から「森づくり特認事業」の採択を受け当会に協力の要請があり今回が4回目の作業である。

今回も当会は広葉樹の間伐と枝打ちを受持ち、守る会の人は環境整備を行いました。

 始めに大徳さんの挨拶、来年度以降の計画の説明があった。結婚記念に植えたメタセコイヤを使っての、ツリークライミング用の器具の設置、ツリーハウス、カブトムシの森など、いろいろなアイデヤを楽しそうに説明された。続いて櫻井事務局長が作業場所や手順の説明、注意事項を行い、作業に取り掛かった。

伐採班はヘルメット、防護服、防震手袋、安全靴に身を包み前回と同様に、午前中はそれぞれが分かれて急斜面に気を付けながらチェンーソーや手ノコで間伐を行った。

私は、本丸の周りの眺望の妨げになる木をチェンーソーで伐採し、枝払いをして棚積みを行った。また裏側の急斜面の灌木の、ツバキ、アラカシ、コシアブラなどを手ノコで伐採した。

 昼食は、各自持参の弁当を食べたが、大徳さんが、シュウマイや餃子入りの特性焼きそばを作ってくれた。大徳さんの「美味しいですか」の問いかけに、みんな一斉に「美味しいです」と声をあげて応じた。本当に美味しかったです。ありがとうございました、またお願いします。

 午後は、本丸からの見通しが良くなるよう、急斜面のアラカシを桧谷さんがチルホールを使いながら伐採するのを、櫻井、中元がチルホールを操作した。

 桧谷さんは、チルホールで伐倒するので枝打ち梯子を使ってアラカシの上部にワイヤーを掛けて、引くのであるが、ワイヤーの長さの調整が必要、この調整をワイヤーの途中で行うワイヤークリップの操作を木の上から桧谷さんが櫻井さんに指示するのですが、なかなかうまくいかず業を煮やした桧谷さんが、「役に立たんのお」と言いながら木から降りてきて教えていた。

 その操作を終えチルホールのワイヤーを張り伐採に取り掛かった。よく目立てのできたチェンーソーの音は軽やかでたちまち受け口、追い切りが済み、伐倒の合図を受けてチルホールの作業にかかった。起こし木の上に、木の上部の枝が他の木にかかっており、チルホールを引くのに一人ではなかなか動かなく2人で動かしていると、突然枝が外れ軽くなり所定の方向に倒れていった。桧谷さんは、枝打ち、玉切りを急傾斜なので慎重に足場を確保して処理した。

 その後、次の木に取り掛かり5本のアラカシを処理した。そのあとは土師ダムの湖や結婚記念樹のメタセコイヤが本丸から手に取るように見えだした。

この日は秋晴れのいい天気で9月末とはいえ気温は30度近くに上がっていたが、風があり、木陰で休んでいると土師ダムから吹いてくる風が心地よく一息つける気がした。

 神川さんは、土間に積んであったスギ丸太を支持された長さに玉切っていた。この丸太は、広島工業大学の学生が椅子製作に利用するとの事であった。

 3時に今日予定の作業を無事終えることができた。

 次回は、可能であれば10月の第4土曜日22日に作業を継続することにして解散した。

(報告者:中元明弘)

第267回現場セミナー 中小田古墳群の山林整備(竹林等伐採)

第267回現場セミナー:中小田古墳群の山林整備(竹林等伐採)

第4回 竹林等伐採9/10(土)、竹チップ化9/14(水)  広島市安佐北区口田南

 

○竹林等伐採 9月10日(日)

  8時40分頃、古墳群丘麓の駐車場へ集合、今回は広島文教大学から3名(教授1、男子学生2)参加があり、当会11名、大人のかくれ家7名、合計21名が参加した。学生の方2人は20歳そこそこ、参加者の 平均年齢はいつもに比べ一気に若返った。

 櫻井さんから大学3名の方の紹介、本日の作業内容、班編成、安全注意事項の説明があった。その 後、神川さんの元気なかけ声でラジオ体操、いつもの「どんぐり~ころころ~」の安全唱和をしてから古 墳群丘上の作業場所へ向かった。丘上までの高低差は20~30mくらいであろうか、道のりは200m足らず だが、急坂道であり装備を持っての登坂は相当きつい。

 丘上に着いたら早速5班に分かれ作業開始。作業内容は竹の伐採、玉切り(3~4m長さに切る)、 一時集積場所への運搬・積み付けであるが、竹へのロープ掛け1名、チェーンソー作業1名、引っ張り上 げて玉切り・積み付け2名、1班4名で行った。竹の種類は孟宗竹、太さ10~15cm、長さは10mくら い、立派な竹であり何か竹細工の良い材料にならないかなあと思いつつ伐採する。

   丘頂上の竹は昨年度あらかた伐採しており、残っているのはほとんどが斜面に生えているので、頂上に近いものは上に引っ張り上げて頂上でチップ化処理する。

   万一伐った竹が斜面を滑り落ちると危険なので滑落防止のため伐る前に一本一本ロープを掛ける。また、指定遺跡なので原状保全のため他の樹木は安全上問題があるもの以外伐ってはいけないので、なかなか面倒である。

 12時前、櫻井さんの昼休憩のかけ声で昼食。下へ降りて弁当を食べる人、ご飯を食べた後、また急坂 道を登るのは嫌だという人はそのまま上で昼食を食べた。

 13時前、午後の作業開始。午後の気温は30°C、9月中旬とはいえ真夏日でありかなり暑い。午前と同 じく竹伐採作業を続け、15時半過ぎ作業を終了、各班合わせて約100本伐採した。

 

竹チップ化作業 9月14日(水)

  8時半、駐車場へ集合。参加者は当会5名、大人のかくれ家7名、合計12名。地元とは言え、いつもながら「大人のかくれ家」の皆さんの参加の多さには感謝感謝である。

 本日の作業は9月10日に伐採した約100本の竹をチッパーで粉砕するが、チッパー(樹木粉砕機)の所有者・提供者であり、またチッパー及びチップ化作業に熟知している井手原さんが参加されており大変心強い。チッパーは昨年度、古墳丘上に上げて以降、置いたままであり今日のチップ化作業も丘上で行う。

 朝礼の後、古墳群丘に上がり作業開始。この作業は集積してある竹をチッパーにかけて粉砕するだけ のことであるが、1竹を一本づつ(細い部分は数本束ねて)向きをそろえてチッパー入口に間断なく運ぶ こと、2チッパーへの供給は入れ過ぎないこと(入れ過ぎは間欠運転になり処理量が落ちる)、3適宜チ ッパーを竹の集積場所近くに移動していくことが、楽に安全に無駄を少なく作業できるポイントである。 この作業は十数回目であるが、あくまでも安全第一、大人のかくれ家の皆さんを中心にみんなの息が揃っ て作業は捗る。

 本日は午後になって気温は35°Cを超え、9月中旬ながら猛暑日である。とにかく暑い、皆さんの平均 年齢74,5歳(多分)、よくこの暑さの中で元気に作業されていると思う。まあ、そこは自分の体を熟知し ている皆さん、万全な自己管理をされていると思う。ただ、午後になって皆さんの水分不足を心配した櫻 井さんが、近くのスーパーで買ったのであろうが、麦茶ペットボトル24本入りの重量15kgはある段ボール 箱を抱えて上がって来たのにはみんなが感謝もしたがその体力に驚いた。

         

 まあ、とにかく暑かったこと以外あまり記憶にないが、大部分の竹をチップ化して15時半頃作業を終了した。

 最後の難作業、重さ375kgの粉砕機を降ろすのが大仕事であるが、登山道は片付け、要所に踏板やロー プ掛けはしているが、山道で段差、石、軟弱土もある中、井手原さんは落ち着いた安全な操縦さすが所有 者の井手原さん、段差あり、石あり、軟弱土あり、枯れ枝の散乱ありの下り山道を見事な操縦で無事下ま で降ろし、軽トラックに積み込みすべての作業が終了した。ご苦労様でした。

(報告者:兼安俊介)

番外編現場セミナー「山の日」育樹祭 小室井山レンゲツツジの手入れ

番外編現場セミナー:「山の日」育樹祭

           もみのき森林公園小室井山レンゲツツジの手入れ

 8/10(木)竹チップ袋詰め(中小田古墳群)・運搬

 8/11(日)本番

 

 山の日制定(平成28年)から昨年まで計6回、「山の日記念植樹祭」の行事として、ボランテイアの皆さん方により小室井山山頂に合計1,300本のレンゲツツジを植樹してきた。

 今年はこの1,000本を超える群落となったレンゲツツジを元気に育てるため、防草・成長促進を期待してレンゲツツジ根元に竹チップを敷き詰めることとした。

 竹チップは昨年度より実施している中小田古墳群の山林整備(竹伐採・チップ化)によって生出したものを活用した。

 

○竹チップ準備:810日(水)

(場 所) 広島市安佐北区口田南 中小田古墳群

(作 業) 竹チップの袋詰め・積み付け、もみのき森林公園まで運搬

(参加者) 人と樹の会:櫻井、畒本、住田、兼安 公園職員:1名 

 

 作業準備の後、9時作業開始。作業場所は古墳群丘の麓で日陰ではあるが、朝から気温は30℃を超え、ほぼ無風で湿度高く、熱中症にはもってこいの日和である。

堆積してある竹チップ(下層のものは腐葉土状態になっていたが)をスコップで中古米袋(米30kg入)に1袋あたり15~20kg入れるなんでもない作業であるが、この暑さの中ではこれが結構きつい。こまめに休憩・水分補給しながら袋詰め作業を続け、10時頃到着した「もみのき森林公園」の1トントラックに積み込んだ。

 11時頃、85袋積み込んだところでトラック荷台が一杯になったので作業を終了した。櫻井・畒本さんは、荷下ろしのためそのまま「もみのき森林公園」まで行き、あとの2名は後始末作業の後、昼前に解散した。

 

○本番「山の日育樹祭」(レンゲツツジ群落の手入れ):811日(木)

(場 所) もみのき森林公園 小室井山山頂

(作 業) 草取り、竹チップ敷き詰め(防草効果)

(参加者) 人と樹の会:櫻井、中元、畒本、神川、小田、兼安

       公園職員:2名 

 

 8時半頃、各自デッキ前広場に集合し、9時頃、公園所有のトラックに乗り合わせ小室井山山頂に到着した。山頂の気温は22、23℃くらいであろうか涼しく下界の暑さが噓のような天国である。

 竹チップ袋を積んだトラックは、昨日、登山途中に故障し、いろいろ手を尽くしたが直らず、中腹に止めておいたそうである。荷は本日別トラックに積み替えて頂上まで運んだが、櫻井・畒本さん昨日はかなりやきもきしたでしょう、お疲れさまでした。

 9時過ぎ作業開始、まずレンゲツツジ根元の草取り(草抜き)である。気温が低いのが救いであるが、地味で根気のいる作業で、みんな「仕事は大人数」という思いを強くしながらもくもくと作業している。レンゲツツジは、枯れたものもかなりあるが、7,8割のものが根付いているように見られた。

 12時前、少し早いと思われたが、誰かの「めしにしようやあ」という声に一同異存なく昼飯休憩となった。今日は愛妻弁当、コンビニ弁当、握り飯にたくあん等、各自それぞれであるが、山で食べる飯にまずいものはない。

 昼飯後、もう少し草取りをしてから根元全体に竹チップを撒いた。竹チップは厚さ10cm程度撒くのが防草効果が高いそうだが、今回持ってきた量では到底足りないので5~7㎝程度になった。

 15時頃持ってきた85袋、すべて撒き終えたが、全体面積の2,3割くらいで、今後、防草効果が高ければ継続することも考える必要があると感じた。

後片付けを終え16時前に解散した。

(報告者:兼安俊介)

番外編現場セミナー 小室井山登山道の整備(草刈り)

番外編現場セミナー:小室井山登山道の整備(草刈り)

 7/21(木)廿日市市吉和 県立もみのき森林公園 

 

 7月21日(木)県立もみのき森林公園の小室井山(標高1,072m)に草刈機のエンジン音が響き渡った。草刈り機を持参した5名が慣れた手つきで小室井山登山道沿いの草刈りを行なった。広島市内では30.6度の夏日。現場の標高1,000m付近は、気温25度で曇天、降水率60%、午後からは雨の予報であった。

 作業は、小室井山頂上から登山口に向け、登山道の端から約1.0m程度の幅で刈り払い、歩行の安全を確保した。

 草刈方法は、刈払い幅を3区分に分けた。先頭は道の幅をロープひもの草刈り機で背丈の低い雑草を刈り進む。

 その後、残った両サイドは、チップソーや笹歯の草刈り機でススキや雑木を刈り進む。

3名が一組となる連携作業は、同じ個所を往復しなくて刈ることができ、仲間を身近に感じて、とても連帯感が得られ、非常に作業効率が良く、又振り返って見ると登山道が草の中から姿を現し、作業効果抜群、達成感を得た。

 草刈りは、夏場の作業、熱中症が最大の敵、今回も「もみのき森林公園協会」から差入れの飲み物でこまめな給水をとり、休息も頻繁にとりながら作業を続けた。

 楽な作業は、楽な作業姿勢と刃物を研ぐことが大切。休息時には、笹歯の目立てを行った。切れ味が良くなり楽で効率よい作業ができた。

 昼食は下山し「もみのき荘」の食堂で各自思い思いのメニューで、山菜の味を楽しみ、元気を付け午後からの作業に備えた。

午後から雨の予想であったが何とか作業を終わるまで天気も持ちこたえてくれた。 

 その結果、西側登山ルートの約1,600mと水内川の水源地に繋がる横道約400mの道刈り、ができた。目標延長の3,000mの内、2/3に当たる約2,000mの歩行の安全確保ができた15時過ぎに終了した。

 この夏は、手軽に登れて親しまれている小室井山へ、登山する方々に安全に登ってもらえるだろう。皆様お疲れさまでした。

(報告者:櫻井充弘)

 

追伸:今回草刈りした登山道を使い、頂上付近にこれまで6年間レンゲツツジを植栽してきました。今年度は植栽に変えて育樹(手入れ)を行ないます。実施日は8月11日(木・祝)「山の日」です。制定の趣旨に従い「SDGs」の取組、あなたもレンゲツツジを育てましょう。

第267回現場セミナー 中小田古墳群の山林整備(2回目)

第267回現場セミナー:中小田古墳群の山林整備(2回目)

 7月13日(水)

 

 広島文教大学へ学生ボランティア募集をしていた7月9日(土)竹林伐採と7月13日(水)竹粉砕は、7月8日に大雨が降り広島市内に避難指示が朝方まで発令されていたので9日は中止した。7月13日(水)は竹粉砕に2名が参加、しかし粉砕する竹が無いので竹伐採(2回目)に変更して作業を行った。参加が少ないので恒例の開会式は取り止めた。特に服装の安全対策は徹底し(ヘルメット、長袖作業服、安全防護服、振動防止用手袋)をお互いチェック後、直ちに作業に入った。最初は、別々に距離を取りあって伐採し運び上げ棚積処理していたが効率が悪くキツイ、このため2名一組で一連の作業を進めた。

 作業は、急峻な地形で伐採する竹には1本1本ロープを結び付け、伐り離しても下に落ちないよう安全な方法で作業した。 

 竹の棚積みは、平らな場所に引き上げ、チップ処理がし易く、運び易い2~3mの長さに切り、切り口を揃えて棚積みした。

 現場は32度を超える蒸し暑さ、熱中症に注意し、こまめな水分補給と30分毎の休息を取り行なった。 

 下着は汗でびしょぬれ、絞ればポタオタと落ちた。しかし、休息の木陰に吹く風は、心地よく、気持が良い、森の香り(フィトンチッド)を吸いながら「メジロ」のさえずりを聞き、暑さの中、心が安らいだ。

 今回は1号古墳の周辺に生育している竹を中心に40本伐採処理、1号古墳周辺の竹は全て伐採処理し14時30分に終了した。

(報告者:櫻井充弘)

番外編現場セミナー アスレチック広場の草刈り

番外編現場セミナーアスレチック広場の草刈り

 6/29(金) 廿日市市吉和 もみのき森林公園

 

 梅雨明けし、一夜明けた6月29日(金)標高850mの「もみのき森林公園」アスレチック広場でウイーン、ウイーンと草刈り機の音が響き渡った。

 草刈り機を持参した9名が慣れた手つきで安全な距離をとりササや雑草を刈り払った。

 広島市内では気温が33度を超える真夏日。作業現場は、標高が高く、木陰の中で少しは気温が低いが気温28度とうだる様な暑さである。加えて、頭にヘルメット、耳栓やゴーグル、長袖の作業服、ハーネスを着装した草刈り機を肩にかけ草刈りに汗を流した。

 さすがに暑さが堪えた。各自はこまめな給水、休息を頻繁にとりながらアスレチックコース沿いに3m~5m幅の草刈り作業を続けた。

 今回は自走式の草刈り機1台が活躍。しかし、山林内には、伐り株や伐った材が放置され雑草に埋もれて見え悪い、障害物に当たると「ガリー、ガリ-、ガァーン」と度々大きな音を出し機械が止まっていた。悪戦苦闘の連続であったが肩掛け草刈り機の約3倍程度の作業量が可能で、草刈りがはかどった。

 昨年咲いていたヤマアジサイやササユリの花は終わっていたが雑草に負けずに残っていた。これも毎年行う草刈りの効果と思える。アスレチックコースの中で咲く草花を思い浮かべ、元気をもらい、丁寧な作業に心がけた。

 昼食は、もみのき森林公園の特製のカレーライス(ご飯が多め重労働に配慮か・・)と十分な飲料水を頂戴、美味しく頂いた。

 昼休みに十分な休息を取り、午後からも引き続き作業を行った。今回も安全第一、暑さで疲労困憊となる前の午後2時間30分に終了した。予定面積1.5haの約半分0.8haを処理した。残りは、日を改めて行う予定である。

 作業後、振り返ると見通しが良くなりアスレチックコースが見渡せ、利用者の姿も確認しやすく、管理上の安全確保や利用者にコース配置が分かり運動しやすい環境に整えることができた。

 もうすぐ夏休み、家族連れの歓声が弾むことだろう。皆様お疲れさまでした。

なお、今回は皆さんに案内した6月21日22日が雨で延期した活動でした。

(報告者:櫻井充弘)

現場セミナー 市史跡田屋城跡の森林整備

現場セミナー 市史跡田屋城跡の森林整備

 6/26(日)安芸高田市八千代町土師

 

 土師ダム湖畔の先端の標高286mに位置する田屋城跡の森林整備(広葉樹の間伐、孟宗竹の伐採)を行い、19名(当会8名、守る会11名と一匹)が参加した。

 この森林整備は、「さとやま土師田屋城址を守る会」が令和3年度から「森づくり特認事業」の採択を受け当会に協力の要請を2回目の作業である。

 当会の会員が集合すると、大徳さんがにやにやしながら、今年は異常気象なのか柿が早く熟れたと持ってこられて皆に見せていた。柿の枝に確かに手に取ってみても柿でみんな不思議がっていました。

 当会は広葉樹の間伐と枝打ちを受持ち、守る会の人は炊事や環境整備を行いました。

 始めに大徳さんの挨拶、続いて作業場所や手順の説明、注意事項を行いラジオ体操で体をほぐしてから作業に入りました。

 伐採班はヘルメット、防護服、防震手袋、安全靴に身を包み前回と同様に3m間隔の列状間伐を行いました。

 城の入り口は、守る会の赤星さんと浮田さんが、城跡から出た石を巧みに使い階段を作ってくれていて随分と楽に最初の段までは登ることができた。とはいっても現場は城跡であり、城跡独特の急斜面に四苦八苦しながらの伐採作業である。2人1組で上下作業に気を付けながら声を掛け合っての慎重な伐採作業になった。掛かり木を避けるために、まず下に降りて下側の木から伐採にかかった。まず数本を伐採し、適当な長さに玉切りし運び出しやすいように棚積みしていった。一度に沢山伐って処理しようとすると、重なりが複雑になりかえって手間を取るので、少し伐っては処理をする方法で棚積みを行った。

 この日は梅雨の合間の曇り時々晴れの蒸し暑い日であり、熱中症に気を付けながら適宜休憩をしながらの伐採作業である。幸いこの日は風があり、木陰で休んでいると土師ダムから吹いてくる風が心地よく一息つける気がした。

 昼休みは、大徳さんが作ってくれた焼きそばに舌鼓を打ちながらいただいた。また、デザートだと言って出してくれた黄色のトマトを頂いたときに、朝の柿がトマトだと気づいた。大徳さんは「医者は人をだますのが商売と言いながら、今日はみんなをだませて大満足」とにやにやしながら喜んでいた。

 またスイカを美味しくいただいたが、犬の「ハンター(犬の名前)」がみんなの周りを行き来して、愛想を振りまき、みんなの癒しになっていた。

 午後は、最初に井本さんがツリーワークの枝打ちを、みんなで見学した。この日は風があり、木の上は大きく揺れて、心配であったが、タイミングを計りながら、伐る枝をロープで落ちないよう括ってから幹の先端を伐り離すと幹はロープで吊った状態になり、この状態でロープを緩めながらゆっくりと地面に降ろした。終わった時にみんなから思わず拍手が起こった。

 その後、みんなで午前中の続きの伐採作業を行った。3時に作業を終えた。

 次回からは、可能であれば第4土曜日に作業を継続することにして解散した。

(報告者:中元明弘)

番外編現場セミナー レンゲツツジの手入れ

番外編現場セミナーレンゲツツジの手入れ

5月21日(土)

廿日市市吉和県立もみのき森林公園(小室井山・ディキャンプ場)

 

 5月21日、小室井山(1,072m)に登るとレンゲツツジが咲いていた。

 昨年に続き「咲かせよう元気な花を」をテーマにレンゲツツジの手入れに会員の有志5名が参加。レンゲツツジ群落の雑草を刈った。

 このレンゲツツジ群落は、2016年(平成28年)の「山の日」が国民の祝日に制定されたのを記念して地元(旧吉和村)の花レンゲツツジを植え続け、現在1,250本が生育している。

 参加者は頭にヘルメット、長袖の作業服、手袋、安全靴で身を固め、草刈り機を背負い、作業に取り掛かった。

 レンゲツツジの苗木には、雑草に覆われ見えなくなることを考え、竹串(1m)が立ててある。

 この竹串を目安に1本1本苗木を切らないように草刈り機のエンジンの回転を緩める調整をして慎重に草刈りした。中には、竹串が雪で倒れ、苗木が見当たらない、雑草の中から見つけ出し、手鎌を使い傷めないよう丁寧に処理した。

 汗を流すこと約2時間レンゲツツジの群落は草がなくなり筋状に黄色やオレンジ色のツツジの花が顔を出した。振り返ると草に埋もれていた小さい苗木の花も顔を出し、花が増え一段と美しさを増し、達成感を感じた。今年は小室井山に登られる方々にも5月末までツツジの花を楽しんでもらえるであろう。

 今日は新緑の息吹に包まれ、心地よい労働の汗、コロナ禍のストレスの解消、元気を得た一日であった。皆さんお疲れさまでした。

(報告者:櫻井充弘)

第 267 回現場セミナー 中小田古墳群の山林整備

第 267 回現場セミナー 中小田古墳群の山林整備

5/14(土)・5/18(水)・5/24(火) 広島市安佐北区口田南

 

 2日間中国地方に停滞した前線が遠ざかり、高気圧に覆われ気温が25度、からっとした陽気となった5月14日(土)今年度最初の竹林伐採作業を行い18名が参加。始めに、中越信和理事長の開会挨拶、平田太広島市文化振興課文化財担当課長、大人のかくれ家倶楽部木戸敏明代表の挨拶があった。作業場所や手順、注意事項で安全の徹底、特に服装等(ヘルメット、長袖作業服、安全防護服、振動防止用手袋)をチェック、4班(伐採3,集積1)に編成(1班は4~5人体制)を行なった後、準備運動を行い、恒例の安全祈願「どんぐりコロコロ」を三唱して作業現場に向かった。

 1班は登山道入口付近の公道に接近し急峻な地形、2班3班は入り口から山道を100m程度入った場所でそれぞれ竹林を伐採処理した。作業は、チェーンソーで竹を伐採、チップ処理がし易く、運び易い2~3mの長さに切り、安全な場所に切り口を揃えて棚積みした。急峻な地形では伐採者に命綱を付け、また伐採する竹にもロープを結び付け、下に落ちないよう安全な方法で作業した。午後からは、入り口付近の公道に隣接している森林景観を良くするため、みどり情報局静岡(S-GIT)資格者の桧谷さんをリーダーに全員で素早く処理し道路からの景観が見違えるほどにスッキリした。

 公道には、道の上と下の2か所に赤と白の旗を持った交通整理要員を配置し、交通の安全にも万全を期した。入口付近の広葉樹と混生していた竹林の伐採が完了。道路から見えていた竹林は、見通しの良い森林へと蘇った。

伐採した竹をSDGsに貢献するため竹串220本(長さ1m)つくり植栽の支柱として有効利用を今回試みた。

竹の伐採本数は90本。安全作業を徹底、14時30分に無事故で終了した。

 

参加者の声

急峻な地形での伐採処理で疲れたが新緑の中、心地よい爽やかさを感じた。青空が見えるようになり達成感を感じた。

 

5月18日(水) 晴れ 11名参加

 今日は5月14日に伐採した竹の粉砕処理に11名が参加した。この作業は、破砕音が大きく近所に迷惑がかかるので事前に近隣の方々に作業協力を得て平日に行った。

 チッパー機の設置は風邪向きを考慮した。大きな破砕音とホコリが舞う中、全員ヘルメットにイヤーマフ、マスクを装着して作業に取り掛かった。昨年度の経験からチッパー粉砕が容易にできるよう集積の工夫(切り口を揃える、運び易い長さ、)。手送りでの運搬、交代でチッパーの中に突っ込んだ。また、10cm以上の竹棹は木槌で細かく割った。作業効率が向上し順調に作業を終えた。

 チッパー機は2班、3班が作業をした山中に自走で移動させて、5月24日のチッパー作業に備えた。

 

5月24日(火) 快晴 8名参加

 気温が今年最高の30度になった広島市安佐北区口田南の中小田古墳群で24日、竹チップ処分をした。大人のかくれ家倶楽部5人と当会3人が参加し、北側入口から100m入った標高60mの地点で、チップ機で竹を粉砕した。参加者は暑さの中、ヘルメット、イヤーマフ、マスクの完全装備に身を包み、各自がこれまで経験している作業を自発的に受持ち、取り掛かった。いつものように竹を根元からチッパーのもとに運び、チッパーの中に突っ込でいった。ガガガと大きな音をだして粉砕、竹チップを吐き出した。その作業の繰り返しである。

 太陽の当たる場所は30度を超えている感じであったが森の中での作業で少しは暑さを逃れることができた。

 参加8名の平均年齢は76.4歳、豊富な人生経験のシルバー、中小田古墳群への熱い思いを抱いて、度々の休息とこまめな水分補給しながら、熱中症に注意して作業した。15時には、伐採した竹のすべてをチップ化し作業を終えた。

 筆者はチッパ機の口に入らない太さの10cm以上の竹稈を木槌で砕いた。これが重労働3.7kgの木槌を振り上げ、振り下ろして竹を砕き割り続けた。手に異常を感じ手袋を外して見ると親指と人差し指に小豆程度の大きさの豆ができていた。

 今回の作業現場は、竹の伐採で視界が開け、太田川や広島市の街が良く見える。森の木陰で休息していると、ガタンゴトン、ガタンゴトンと音が響き、なつかしい列車が太田川沿いを通過するのが見えた。また、新緑の森では小鳥がさえずり、心地よい風が新緑の香りと爽やかさをはこんでくれ心身が癒された。達成感と満足感を得た一日でした。皆様お疲れさまでした。

(報告者:櫻井充弘)

現場セミナー 市史跡田屋城跡の森林整備

現場セミナー 市史跡田屋城跡の森林整備

5月7日(土)安芸高田市八千代町土師

 

 

 5月7日 土師ダム湖畔の先端の標高 286mに位置する田屋城跡の森林整備(広葉樹の間伐) を行い、22 名が参加した。

 この森林整備は、「さとやま土師田屋城址を守る会(代表大徳邦彦)」が令和 3 年度から「森づくり特認事業」の採択を受け広島工業大学(建築工学科)の学生さんと一緒に取組まれている事業で今回当会に協力の要請があり引き受けて3者の協働で行いました。  当会は広葉樹の間伐と枝打ちを受持ち。学生さんは、伐採した木や枝を所定の場所まで運ぶ作業に区分して行いました。

 始めに大徳さんの挨拶、続いて作業場所や手順、注意事項を行い作業に入りました。

伐採班はヘルメット、防護服、防震手袋、安全靴に身を包み 3m間隔の列状間伐を行いました。

 南側で視界を悪くしている6 本の高木は、井本さん、住田さんにツリーワークでの枝打ちを行なってもらいました。

この方法はロープを使い特殊な技術で木に登って、切る枝をロープで落ちないよう括ってから枝を伐り離しますと枝はロープで吊った状態になります。この状態でロープを緩めながらゆっくりと地面に降ろします。こうした高度な技術を大学生は初めて目にしており驚いていました。

 東側での間伐は根元から 1.0~1.5mの高さで伐りました。この方法は木を切っても根がしっかりしており萌芽力で山を保全し災害を防ぎます。災害防止と緑化の継承に、とても有効な間伐方法であり今回採用しました。

 昼時間には学生さん達と自己紹介(出身地、田屋城に関わった経緯など)で楽しく交流を深めました。

 午後からは学生さんたちと一緒に伐った木や枝の運び出しです。急傾斜のため一列に並んでバケツリレー方式で目的地まで運び処理しました。

 平成30年7月文化財保護法が改正され史跡を観光やにぎわいづくりに活用することが可能になった。

 樹木の伐採で森に埋もれていた主郭や曲輪の姿を見えやすくすること。主郭に通じる急坂の「曲がり」も敵の侵攻を阻んだ、険しさが体験できるよう山道の整備と見える化。

 今後の整備は、四季を通じて客が訪れる地域の宝「市史跡田屋城跡」を防災、観光、教育に見て学んで活かすことで土師ダム湖畔の活性化の資源とする。

(報告者:櫻井充弘)

現場セミナー 緑の街頭募金活動に参加して

現場セミナー 緑の街頭募金活動に参加して

4/17(日)広島市中区福屋八丁堀福屋本店前

 

 「みどりの月間」(4/15~5/15)の17日、広島市中区福屋八丁堀福屋本店前で13時から45分間ひろしまフラワーフェステバルでフラワークインの一人、中本愛さんを含め10人(当会2人)が参加し街頭募金活動を行なった。

 コロナ禍で昨年と同じ規模の態勢で取組んだ。新型コロナウイルス感染防止対策で呼びかけは音声(テープ)を流し、机に置いた募金箱への寄付を呼びかけた。募金箱の周りには、のぼりや募金協力をお願いする看板を掲げ、声を出さないで協力を呼びかけた。通行人がお金を入れると花の種を配り、会釈し感謝の気持ちを笑顔で伝え、森林保全の気運を高めた。

 コロナ禍の影響がまだ残っており通行人がまばらで、派手な呼びかけも自粛しての取組で協力者はポツン、ポツンであったが、心のこもった暖かい協力をいただいた。

 子供達に人気のあるモーリーくん、子供たちを引き付けてくれた。家族で山にキャンプに行き、山が好きになったからと小学生の兄弟がお小遣いを寄付してくれた。新しい日常の中、暖かさを感じた貴重な体験活動でした。

 募金額は4,300円余。

 緑の募金は、森林の整備、学校など身近な公共施設の緑化、森林ボランティア活動、緑の少年団育成などに役立てる。「県民参加のみどりづくり」の推進にも寄与する。

(報告者:櫻井充弘)

令和3年度 森林体験プログラムモデル事業業務実施報告

Ⅰ実施概要

1 業務名称 森林体験プログラムモデル事業実施業務

2 実施期間 令和3年4月21日~令和4年3月31日

3 開催場所 庄原市比和町古頃579番地 庄原市森林体験交流施設「森林の学舎」、

 アサヒの森、 比和財産区有林 庄原市西城町西城小学校、 庄原市庄原小学校

4 要  旨

 令和2年度に開発した森林体験プログラムメニューを具現化するために、地域の自然を教材とした森林体験学習を小中学生を対象に実践した。

 その結果「模範意識」「生活意欲、基本的生活慣習」「協調性」「自己肯定感」「他者理解・コミュニユケーション能力」「豊かな感性」などを高めることができた。

5 内  容   

①森の健康診断比和中学1年生 

②木工・クラフト西城中学1年生

③クロモジ精油抽出比和中学1年生

④開所式木工・クラフト比和小学1年生 

⑤自然観察会西城小学5年生 

⑥木工・クラフト、比和自然科学博物館視察板橋小学5年生

⑦アサヒの森散策と林業体験板橋小学5年生

⑧木工・クラフト、比和自然科学博物館視察 粟田小学1年~6年

⑨アサヒの森散策、木工・クラフト庄原小学4年生

6 実践者  NPO法人ひろしま人と樹の会

7 協 力  庄原市、アサヒの森環境保全事務所、比和自然科学博物館、比和財産区

西城町森林組合

 

Ⅱ実施実績  詳細は別紙、活動実績とりまとめ表のとおり

1 参加校    中学校2校(西城、比和)、小学校5校(西城、比和、板橋、粟田、庄原)

2 参加生徒数  延べ179名

3 指導者数   延べ60名

4 事業実施時間 106時間

5 業務参加者数 延べ327名

 

Ⅲ総括・成果と課題

 事業は、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し事業を実践した。

 具体的には一般募集の植樹祭、2泊3日の宿泊を取り入れたプログラム事業の中止や指導者の人数を制約するなど事業を縮小した。

 中学校2校、小学校5校の参加があった。プログラムは森の健康診断、木工・クラフト、クロモジ精油抽出体験、自然観察会、アサヒの森散策、林業体験の項目を実践した。

 森の健康診断、自然観察会、アサヒの森散策では、自然に積極的に関わり困難に挑戦する体験活動を通して、コミュニテーション能力や協調性を育み、感性を高めることができた。

 課題としては、安全・安心な活動フイールドの提供として、事前調査、草刈り、蜂対策などの事前準備が必要である。また、財産区にはトイレが無いので仮設トイレが必要である。 

 体験活動時間では、活動時間が不足した。具体には3時間以内での体験が多くあったが今後は4時間から5時間の活動体験時間とする検討が必要である。 

 予習復習の取組は、体験前に森林林業に対する宿題(別紙参照)を出し、予習学習に取り組む、一方、体験後には、振り返り行い生徒から積極的な質問があった。文書での質問には文章で回答(別紙参照)した。

 

 プログラムのメニューでは木工・クラフト体験が多かった。木材等の加工作品であることから活動前にAR・VR(拡張現実・仮想現実)を使い林業を学んだ。ARマーカーなどデバイスをかざすアクションで情報を児童が楽しみながら、林業の仕事の様子や木材の性質、森林保全活動など学んだ。また、VRゴーグルを使って高性能林業機械の動きや伐採作業の様子を伝えることで林業に対する関心を高めることができた。

 木工・クラフト体験では、事前に林業や木材の特性を学んだ後に用具の安全な使い方を学び、森の恵の材料を使い、自分の思いが反映した作品(コースタ、キーホルダー、箸置き、木の鉛筆、松かさクリスマスツリなど)を仕上げた。

 「思い出として持って帰るのでうれしい」「世界で1つしかない作品なので、家族に自慢したい」の発言

 林業体験では、造材、運搬、薪づくり(丸太切り、薪割り)を通して、森林を育て、伐る、使う仕事に苦労が伴うことを体感した。アサヒの森のスギの年輪などを教材に学習した。

 

全体の振り返り

 森林体験プログラムに参加して、「初めての体験がたくさんあった。お互い助け合い協力して活動することができた。

 これからも新しい自分へチャレンジし続けたい。」という発言がみられた。

 今後は、参加校の連携や交流をはかる合同の活動報告会など開催し発表力を養う取り組みも思考する。

(文責:櫻井充弘)

令和3年度 史跡中小田古墳群竹林等伐採業務実施報告

Ⅰ実施概要

1 業務名称 史跡中小田古墳群竹林等伐採業務

2 実施期間 令和3年4月20日~令和4年3月31日

3 開催場所 広島市安佐北区口田南字胡磨ヶ谷・字宇岩坪、口田南三丁目ほか

4 目  的 史跡中小田古墳群の史跡指定範囲に生えている竹等の支障木を伐採し、適切に処理することにより、当該古墳群の文化財としての価値を維持する。

5 内  容 竹(モウソウチク)の伐採と処分

       1 竹林等の伐採、運び出し及び下草刈り 

       2 竹材処分

6 実践者  NPO法人ひろしま人と樹の会、大人のかくれ家倶楽部

 

Ⅱ実施実績  詳細は別紙、活動実績とりまとめ表のとおり

1 竹林伐採本数  1,130本 (伐採活動回数 8回)

2 竹チップ処理量 1,020本(竹粉砕活動 8回)

3 活動時間  延べ128時間

4 業務参加者数 延べ223名

(人と樹の会106名、大人のかくれ家)倶楽部89名、募集参加者等28名)

 

Ⅲ総括・成果と課題

 事業は、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し業務を実践した。

 古墳群保全活用計画に基づき、地元「大人のかくれ家倶楽部」と連携し、竹林等の伐採を計画の8回実施し1,130本の竹を処理した。

 具体的には、チェーンソーでの竹林伐採、運び出し、麓や山中での竹チップ処理の一連の体験活動を安全に行った。この結果、多くの方が訪れやすい遺跡として、親しめる場所へと移行が進み文化財としての価値を維持する目的を達成した。

 東京の会社モエヘネシーディアジオ(株)参加を得るなど活動を通して、中小田古墳群の価値を広域へ普及啓発を図ることができた。

 指定地山林に侵入拡大している竹の除去を行い、山林は明るく、また眺望は開け、太田川や武田山、広島市市街地が手に取るように見え出した。

 座学では、「中小田古墳群の価値と整備」をテーマに講演とパネルディスカッションを行い、古墳の状況、今後の展望としてどのように古墳を活用するか地元への浸透、若い世代への働きかけが重要であるなど積極的な意見が出た。地元広島文教大学では、大学としてどのような関与ができるのかを模索しておられ教育関係との結びつけのきっかけづくりが進行した。

 広域的な普及啓発としては、東京の会社が社会・環境活動の一環として竹林伐採に参加してくれた。

 竹が重くて長いことを体験し驚いた。また、初めて見るチェーンソーワークがたのもしく感動した。中世の歴史を勉強し興味がわいてきた。など感想があった。

 竹伐採後の竹の利用はチッパー機で粉砕処理したチップを有効活用(SDGs)した。

 具体的には次のSDGsの取組を行った。

1 竹材は地元交流に一役 門松材料、「とんど」焼きの材料に利用した。

2 竹チップは、堆肥、草の発生を抑える材料、山道の修復材料に利用した。 

 課題としては、活動現場が急峻で足場が悪いので安全対策(安全講習の実施、上下作業の禁止、安全な服装など)の徹底が重要不可欠であった。コロナ禍の活動のため制約(人数制限)での活動や活動の延期等を余儀なくされた。

  伐採作業では蔓がらみの竹が急斜面(25度~40度)にあり伐採できなかった。ツルが枯れてからの伐採を予定する。

斜面での作業は上下作業を防ぐため、4本から6本程度を伐採しては休み、休んでいる間に搬出する、この繰り返しで行った。

 効率向上より安全作業を優先した作業を取り入れ無事故で終えた。 

 広島市の広報活動については、コロナ禍であったことから最初の1回の広報しかできなかった、公募参加者が少なかった。

 チッパー機の粉砕は音が大きく隣接住宅に迷惑をかけた。チッパ機は能力的に径が13cm以上の太さの竹は割って効率を向上させる必要があった。また、竹の集積は2m~3mの長さに切り、切り口を揃えるとチップ処理作業が楽になり効率もアップした。

 崖上の大木は、これまで竹林に守られていた竹がなくなり、台風等の風被害を直接受けるようになったので倒木する恐れが思考される。

 

全体の振り返り

 コロナ禍が重なり活動に規模の縮小や変更が生じ十分な普及啓発ができなかった。

 古墳群も竹や木が生い茂り、現在は市街地から見るとただの山、貴重な古墳群であるので宝の遺跡の山だとわかる整備(高木の一部伐採など)が必要を思考する。

 山林の整備に加えて山道の整備が必要である。

 参加者からは、「一部の竹を切っただけで眺望が良くなった。我々の活動を通し実績が堅調に表れ来たので社会的使命感を感じた。」との発言があった。

 今後は、中小田古墳の価値や特徴など時代を担う若者達に伝え、活かし、守ることの大切さを実践で学ばせたい。

(文責:中越信和・櫻井充弘)

番外編現場セミナー 第32回桜守プロジェクト

八千代湖畔(土師ダム湖)の桜並木の手入れ

 2/24(木)事前準備  2/27(日)本番

 

 毎年12月と2月に年2回行っている桜並木の手入れも今回で32回目になる。昨年12月の第31回は新型コロナ感染も落ち着いた状況であり、参加者もコロナ前よりは少なかったものの、12/5(日)の本番では一般ボランテイアの方も含め120名が参加した。

 今回は、1月以降の新型コロナ感染再拡大の状況から、事前準備2月24日(木)、本番2月27日(日)とも一般ボランテイアの方の参加は取りやめて、関係者のみで行った。

 

2月24日(木)事前準備

 当日朝8時、ダム湖周辺の気温は-2℃、現場へ向かう八千代湖畔西側の道路(319号線)のカーブには所々積雪が残る寒い日である。立ち木の伐採作業にはあまりありがたくない天候であるが、8時過ぎには当日参加の人と樹の会9名のメンバーが、集合場所である「はじ丸館」から約1㎞のダム湖下流の湖畔に集まった。

 今日の事前作業は、参加者は「人と樹の会」9名、「みずえ緑地㈱」6名計15名で、雑木・枯れ木の伐採・枝切り・玉切り作業は「人と樹の会」、病害虫被害枝の枝打ち、伐採木の回収運搬作業は「みずえ緑地㈱」が担当する。

作業範囲は、はじ丸館からダム湖下流方向へ1㎞進んだ地点~サイクリングロード南端までの約1㎞の湖畔である。その間の伐採対象木(雑木、枯れ木)は前もってみずえ緑地㈱の正本さんが選定されていて、目印にピンクのテープが巻いてあり、我々はその木を伐採・枝払い・玉切りするのである。「はじ丸館」から下流1kmまでは前回12月に伐採しているが、伐採した一部のものは玉切りをしていないので、最初にその作業を行った。

この日の天候は晴れたり曇ったり、時折雪がちらつき、気温は午後になっても3~4℃で積雪もなかなか溶けず、足元の悪いやねこい作業であったが、そこは皆さんベテラン、安全第一に徹しながらも手際よく作業をこなしていた。

 昼食は、もうお馴染みになったサイクリングターミナル内にある「食事処さくら亭」で各自好きなものを注文し美味しくいただいた。昼食後、チェーンソーの刃の目立て(研ぎ)をしてから午後の作業に入った。3年目になってやっと何とか切れる程度の目立てができるようになった。

 午後は引き続き15時半頃まで伐木作業をして後片付けをして16時頃解散した。

2月27日(日)本番

 事前準備の24日と違って今日は快晴で風もなく、昼間の気温も12,3℃と暖かく作業中は汗ばむほどであった。

 一般ボランテイアの参加は中止し関係者のみであったが、桜守役員、土師ダム事務所員、みずえ緑地㈱社員、はじ丸館スタッフ等関係者42名が参加した。人と樹の会の参加者は10名であった。

 参加者42名はチェーンソーによる雑木や枯れ木の間伐、刈払い機による草刈り、伐採木の回収・運搬等の各作業班に分かれ9時に作業を開始した。

人と樹の会10名は24日に引き続き、サイクリングロード南端までの湖畔の目印のピンクテープが巻いてある雑木等を間伐した。

 各自あるいは2名が組になり、伐倒方向を決め、受け口・追い口を切り込み伐採し、枝払い、1~2mに玉切りする作業をひたすら繰り返した。今回の伐木範囲は湖畔沿いに約1km、サイクリングロード南端まではまだまだ遠い。

 伐木作業で最も面倒であり、また危険でもあるのが掛かり木である。原因のほとんどは樹木上方の枝につるが絡んだり、隣の木の枝にあたって倒れないのであるが、いずれにしても伐倒前の上方チェックが不十分なのである。

掛かり木になると処置が難しく危険なので、伐木プロの井本さんや住田さんにお世話いただくことになる。

 午後12時半頃、桜守プロジェクト山本会長の「作業やめ」の合図で今日の作業を終えて後片付けに入った。24日の事前準備も含め約半分の伐木が済んだ。草刈り班はほぼサイクリングロード南端まで草刈り作業を終えた。

 後片付け後、はじ丸館の広場で山本会長の作業終了の挨拶があり、全員に焼肉弁当が配られ各自弁当を食べて自由解散となった。

(報告書:兼安俊介)

 

*人と樹の会参加者

2/24(木) 櫻井 中元 吉田 平野内 井本 櫻井弟 小田 住田、兼安 9名

2/27(日) 櫻井 中元 畒本 吉田 平野内 井本 圓光 櫻井弟 小田 兼安 10名

第266回座学セミナー  中小田古墳群の価値と整備について

第266回座学セミナー  中小田古墳群の価値と整備について

 3/13(日)広島市中区東千田町1-1-18 クリップヒロシマ 1階 イベントスペース

 

 新型コロナウイルスオミクロン株の感染対策の『まん延防止等重点措置』の適用により

延期していた座学セミナー「中小田古墳群の価値と整備について」を3月13日(日)に「大人のかくれ家俱楽部」と共催で、クリップヒロシマ1階イベントスペースで行った。  

 31名の方々の参加のもと定刻の10時に中元の司会で開催した。

 最初に櫻井充弘事務局長が挨拶を行なった。

 続いて、広島大学名誉教授、広島市史跡中小田古墳群保存活用・整備検討調整会議委員の中越信和当会理事長が「市史跡中小田古墳群の価値と整備について」話題提供を兼ねて講演を行った。

 講演はクリップヒロシマイベントスペース自慢の、5mの超ビッグモニターを活用してパワーポイントを駆使して行われた。講演内容は、中小田古墳が国の史跡になっている根拠の「三角縁神獣鏡」の解説や、古墳の状況、今後の展望などを分かり易く説明された。

 10分間の休憩をはさみ、総合討論を行った。

総合討論のコメンテーターは、中越信和理事長に加え、広島市文化振興課担当の平田太課長、地元「大人のかくれ家俱楽部」の木戸敏明会長の3名で行った。

平田太課長からは、これまでの、竹林整備のお礼と、広島市としての整備方針等の説明、

木戸敏明会長には、「中小田古墳具の意味するもの」と題する資料を提供していただき、地元として古墳をいかに活用していくかとの視点から問題提供を頂いた。

 その後、会場からの質問、討論が行われた。特に今後の展望を図るうえで、地元の浸透、若い世代への働きかけが重要であるとの意見が出された。その中で、広島文教大学の植田智副学長から、今後地元の大学として関与していきたいとの力強い提言がなされた。

 最後に「大人のかくれ家俱楽部」の岩本泰則事務局長の閉会挨拶でセミナーを予定時間に終了した。

コメンテーターの3名の方、参加の皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。

(報告者:中元明弘)

現場セミナー ミツマタ植樹会

現場セミナー:ミツマタ植樹会

 3/20 (日) 安芸高田市甲田町下甲立

 

 昨夜降っていた雨も上がり、曇り空、風もない絶好の植栽日よりの3月20日「甲田町資源を守る会」(代表垣内洋了)と共催でミツマタ100本、ミツバツツジ25本、中苗のイロハモミジ5本、カワズサクラ3本を植栽した。参加者は35名。当会からは16名が参加した。

 この植樹会は3回目、植えたミツマタは今回を含めると400本。昨年3月18日、甲田中学校1年生35名と一緒に植えたが今年はコロナの感染拡大の状況から生徒の参加は取り止めて関係者で植えた。

 開会式は黄色く咲いたミツマタの花をバックに「甲田町資源を守る会」の箕越事務局長の司会で始めた。最初に垣内洋了代表の挨拶、続いて土地所有者の福田富昭さん、当会の中越信和理事長、山本優市議、新田和明市議の挨拶の後、櫻井が植栽する範囲や植え方、雨上がりの急傾斜地は足元が滑りやすいので注意をと安全作業の優先をお願いし式典を終えた。

 参加者は頭にヘルメット、作業服、軍手を身に着けて、2人一組で苗木とスコップやヤマクワを持ち山に入り植穴(30cm×30cm×30cm)を掘り、苗を入れ、しっかりと根元を踏み固め、最後に目印のピンクテープを結びつけた。ミツマタを植えた後はミツバツツジをミツマタの間に植えつけた。また、中苗のサクラ2本は山中に担いで運び、大きな穴を掘り植えた。鹿の食害を防止する試みとして唐辛子をひもに付けて、サクラの幹に巻きつける試験的な取り組みも行った。モミジは麓に竹支柱を付けて植えた。

 受付で名前を胸に付け活動した、初めての方ともお互い名前を呼び合い、助け合いながら楽しく丁寧に植えていた。

 11時30分ごろに植樹は11時30分に終了した。

 昼食は教徳寺の食堂を利用させてもらい豪華な弁当を美味しくいただいた。昼時間を利用して自己紹介(出身地や参加した動機、植樹会の思いなど)を行って交流を一層深めた。

 東京から、(公財)日本レスリング協会の名誉会長福田富昭さん、木名瀬重夫さん、除野祥江さんの参加がありイベントに花を添えてもらった。広島県レスリング協会関係者の参加も多く元気一杯、植樹が順調に進んだ。2月から新会員の佐田さん1家4人で、また子供2人の親子づれの参加もあり、初体験の植樹で思い出作りを楽しんでいた。

 黄色の可憐な花を咲かせるミツマタ、サクラ、ツツジと切れ目なく咲き続ける(3月~5月)花を楽しめる広島の名所を夢見て活動にお互い励みました。お疲れ様でした。

皆さんありがとうございました。

(報告者:櫻井充弘)

番外編 中小田古墳群を守り活かす山林整備事業(PART Ⅵ)

番外編現場セミナー 中小田古墳群を守り活かす山林整備事業(PART Ⅵ)

 

広島市安佐北区口田南 中小田古墳群 2月12日(土) 6回目の竹林伐採 4名参加

 

 今回で6回目の竹林伐採は「まん延防止等重点措置」が延長期間に入ったので感染防止を図るため少人数で行った。

 経験のある4名の参加者は作業範囲や手順、注意事項を確認して作業を始めた。

 作業場所は勾配が緩やかな尾根の西側、竹が密生して枯れた竹も交錯している藪である。伐っても竹と竹が絡まって倒れない。手間ではあるが1本1本にロープを掛けて引き倒した。 

 伐採では、いつも安全な作業が求められる。今回もヘルメット、防護服、安全靴、防振手袋、呼子など安全服装を身に着けて作業した。少人数のため各自が伐採し、倒れないとロープを使い引き倒し、運び易く竹を長さ(3m程度)に切り、幹と枝付き部に分け、切口を揃えて安全な場所に棚積する作業を繰り返し行なった。 これまでは、チップ粉砕を麓の広場で行っていたが山中でのチップ粉砕に変更するので竹を運び出さなかった。

 今回も竹林伐採の効率より安全第一を徹底し無事故で作業を終えた。

 約60本の竹を伐採した処理地は、薄暗かつた竹藪が姿を消し、山林の山肌に夕日が差し込み明るく輝いていた。皆さんお疲れ様でした。

(報告者:櫻井充弘)

番外編 中小田古墳群を守り活かす山林整備事業

番外編現場セミナー 中小田古墳群を守り活かす山林整備事業

竹チッパー作業 報告 2月1日(火)広島市安佐北区口田南 中小田古墳群

竹チップ 7名参加

 

 1月8日に15名で伐採し集積していた竹(160本)を2月1日(火)に井手原、中越、畒本、兼安、桧谷、平ノ内、櫻井の7名でチッパー処理した。

 8時40分に尾道市御調町から井手原さんがチッパーを積んで到着した。

 この作業は、破砕音が大きく近所に迷惑をかけるので平日に行うことにして、これまで通り事前に地元の木戸さんに近隣の住民の方々に作業協力をお願いしてもらっていた。

 チッパー作業は大きな音とホコリが舞う中で、全員ヘルメットにイヤーマフ、マスクを装着して作業に取り掛かった。

 集積の竹を根元からチッパーのもとに運び、数名が交代でチッパーの中に突っ込んでいった。ガガガと大きな音を出しながらチッパーから竹チップが吐き出された。その作業の繰り返しである。チッパー粉砕作業と並行して太い(10cm以上)竹稈(ちくかん)はハンマーや木槌で細かく割った。

 1月8日の作業時に集積方法を工夫され、葉の付いた竹稈は、チッパーに運びやすい長さ(3m程度)に切り、切り口を揃えて集積してあり、運搬がとても楽で作業効率が大幅に向上した。

 

 午後の作業は葉の付いていない竹稈のチップ粉砕。作業にも慣れ、割った竹は軽く運び易い、小さいのでチッパー機もしっかりと材を食い込む、割った内側面を上にするとより食い込みが良くなる、小さく割ったおかげで作業を順調に終えることができた。

 皆様お疲れさまでした。

                                       (報告者:櫻井充弘)

中小田古墳群を守り活かす山林整備事業活動(PART Ⅴ)

中小田古墳群を守り活かす山林整備事業活動(PARTⅤ)報告

1/8(土) 広島市安佐北区口田南

 

 寅年最初の活動は、1月8日(土)大人のかくれ家倶楽部と共催で古墳群保全活用計画に基づき、古墳群に支障になる竹の伐採処理を行った。

 晴天に恵まれ気温も11.4度、穏やかで暖かく15名(内会員7名)が集まった。

 新年あけましておめでとうございます今年も元気に一歩一歩確実に取り組んで参りましょう、今日も安全にと中越理事長、木戸会長のあいさつ。日程、作業内容を説明後、竹伐採班、運搬班、集積処理班に分かれて取り掛かった。

 

①竹伐採班はチェーンソ経験者3名(ヘルメット、ガード、耳当て、防護ズボン、防震手袋、呼子など)安全な服装に身を包み、補助者1~2名が付いて作業した。160本の伐採と枯れて横になった竹も併せて処理した。

 

②運搬班は伐採班の補助者が急な斜面から下の山道に落された竹を集積広場まで運んだ。

 

③集積班は、運ばれた竹をチップ処理しやすいように2m~3mの長さに切り、太い幹(13cm)とそれ以外に区分して、切り口を揃えて積み上げた。その量は今回が一番多くなった。

 

 竹林伐採作業は今回で5回目、参加者は全て経験者、作業の進み具合をみながら臨機応変に手伝い合い作業がとてもスムースに進んだ。

 また、山の勾配が急で竹を下にずり落とす作業、上下作業は絶対しないよう、時間差作業(伐採、ずり落とし、運搬の時間を分ける)と声掛け、呼子で安全を確保、この繰り返しで作業した。

 午後からは共催の大人のかくれ家の方々が定例活動を終えられ、応援(4名)頂きありがたかった。

 伐採した竹を完全に処理するため伐採は14時に終え全員で運搬や集積を行った。

 14時30分に終了その後、今日の活動を振り返った。

 ヒアリハットの2件の報告(作業周囲の安全確認不足、牽引の仕方(直引き)で、足元まで竹が倒れてきた)。急な場所での作業これまで夜に足がつることがある重労働だがまた参加したい。

 1回目より作業がスムースにできるようになった。集積作業竹が重いのできつかった。

 伐採地が段々と遠くなり運搬が難しくなる対策が必要では。など貴重なご意見をいただいた。今後の参考にさせていただきます。

 再度、参加者全員の無事故を確認し解散した。皆様のご協力のお陰で寅年の素晴らしいスタートを切ることができました。皆様疲れさまでした。

 

追伸:今日の竹伐採は2月1日火曜日9時からチップ粉砕を予定していますので是非ご参加ください。

(報告者:櫻井充弘)

第265回現場セミナー 八千代町里山保全祭

第265回現場セミナー 八千代町里山保全祭

12/19(日)・12/ 22(水) 安芸高田市八千代町土師

 

 暮れも押し詰まった12月19日安芸高田市八千代町土師はじまる館で恒例の里山保全祭りを開催しました。

 里山を活用する暮らしの楽しさと森林保全の意義を知ってもらおうと、地元「湖畔祭り実行委員会」と「人と樹の会」が主催しました。

 当日は朝から雪の影響で門松作りは12月22日に延期となり、正月飾りのみの開催となりました。12名(1名)と少ない人数でしたが、講師の指導のもと皆さん楽しそうに青竹に松やヤナギ、センリョウ、カーネーションなど飾り付けをしていました。

 門松作りは12月22日(水)で平日の作業となりましたが天候も良く13名(8名)の人数で行いました。門松は左右二つを一つと考え一対と数えます。今年は6対を作りました。住田さんの指導のもと竹の先を丸鋸で斜めに切った青竹3本を男結びで束ねます。竹の太さや節と節との長さ揃え、油で磨いて見栄えを良くした3本の束を6対(12組)つくって順調に作業を終えることができました。里山で採取した青竹1対と梅、南天、松を持ち帰えられました。玄関に手作りの門松を飾られ、希望に輝く初春を迎えられますよう祈念申し上げます。

 ご参加いただきました皆さんありがとうございました。

(報告者:櫻井充弘)

中小田古墳群を守り活かす山林整備事業(PARTⅣ)

番外編現場セミナー 中小田古墳群を守り活かす山林整備事業(PART Ⅳ)

12/11(土)・12/15(水)広島市安佐北区口田南 中小田古墳群

 

○12月11日(土) 4回目の竹林伐採 15名(6名)参加

 今回で4回目の竹林伐採「大人のかくれ家倶楽部」と共催で行った。

地元「大人のかくれ家倶楽部」木戸敏明会長のあいさつの後、注意事項や作業手順、班編成して作業を始めた。

 作業は伐採班3班と集積班に分かれ班長を人と樹の会が受け持った。

 伐採班は市道側から山頂に向かい1班、2班、3班に分かれ間隔を10m程度広げて作業した。

 伐採現場は地形が急峻なので安全な作業が求められた。

 このためヘルメット、防護服、安全靴、防振手袋、呼子など安全服装の班長に2~3人が付き補助作業を行った。  

 急峻と上下作業が重なるため3本から4本伐っては、下に滑り降ろして集積場に運ぶ、この繰り返しで作業した。集積班は、運ばれたてきた竹を長さ(3m~5m)に切り、幹と枝付き部に分け、切口を揃えて堆積し、チップ作業をしやすくした。

 今回も竹林伐採の効率より安全第一で行った。

 約120本の竹を伐採処理した処理地を振り返ってみると竹が少なくなり山林が着々と整いつつあり達成感を得た。皆さんお疲れ様でした。

 

○12月15日(水) 竹チップ 8名参加

 12月11日に15名で伐採し集積していた竹(120本)を12月15日(水)に井手原、畒本、兼安、櫻井伸、池亀、木戸、政近、櫻井の8名でチッパー処理した。

 9時に尾道市御調町から井手原さんがチッパーを積んで到着した。

 この作業は、破砕音が大きく近所に迷惑をかけるので平日に行うことにして、事前に地元の木戸さんに近隣の住民の方々に作業協力をお願いしてもらっていた。

チッパー作業は大きな音とホコリが舞う中で、全員ヘルメットにイヤーマフ、マスクを装着して作業に取り掛かった。

 集積の竹を根元からチッパーのもとに運び、数名が交代でチッパーの中に突っ込んでいった。ガガガと大きな音を出しながらチッパーから竹チップが吐き出された。その作業の繰り返しである。チッパー粉砕作業と並行して太い竹は木槌や斧で細かく割った。

 12月11日の作業時に集積方法を工夫され、チッパーに運びやすいような長さ(3m程度)に切り、切り口を揃えて集積してあり、運搬がとても楽で作業効率が大幅に向上した。

 午後の作業は太い竹を小さく砕いた竹のチップ粉砕。作業にも慣れ、割った竹は軽く運び易い、小さいのでチッパー機もしっかりと材を食い込む、割った内側面を上にするとより食い込みが良くなる、小さく割ったおかげで作業を順調に終えることができた。

 皆様お疲れさまでした。

                          (報告者:櫻井充弘)

番外編 現場セミナー第31回桜守プロジェクト

番外編 現場セミナー第31回桜守プロジェクト

土師ダム湖畔の桜並木の手入れ

11/29(月)、12/5(日) 安芸高田市八千代町土師

 

○第31回桜守プロジェクト事前準備 

 11月29日(月)に、12月5日(日)に予定されている桜守プロジェクトの事前準備を行った。当日は、当会からチェーンソーを扱う10名が参加した。事前準備は桜守プロジェクトに先立って、サクラの生長に支障となる木や病気で弱っているサクラを伐倒して当日の作業がスムースに行えるよう作業を行った。

 桜守プロジェクトの顧問である正本さんが事前にテープを巻いていた木を伐倒した。当日参加した当会会員はベテランで手際よく散らばって作業に取り掛かった。樹種は、アメリカ楓、コナラ、シラカシ、ナラガシワ,ヤナギ、サクラなどである。胸高直径40㎝~灌木まで多様な木を午前中100本くらい伐倒した。玉切り、枝払いは12月5日に行うということで、伐倒と最小限の整備で効率よく作業を進めた。事前にテープを巻いた正本さんも効率の良さに驚いておられた。お昼前には事前に巻いていた木がなくなり急遽追加してテープを巻いた。

 昼食は、サイクルセンターで食べたが、天気も良く新型コロナの状況も落ち着いているので、沢山の人が来ておられ、かなり待って、しかも分散でとった。

 午後からは、正本さんが追加で巻いた木を伐倒し午後3時に終了した。

 

 ○第31回桜守プロジェクト本番

 12月5日(日)第31回桜守プロジェクトに参加した。当日の参加者は120名で,当会からは16名が参加した。

 9時に土師ダム湖畔の「はじまる館」の駐車場に集合し、受付を済ませると班分けが行われた。枝打ち班、施肥班、運搬集積班、チェーンソー班、ナメコ菌打ち班である。当会の畒本さんはナメコ菌打ち班の班長に、櫻井さんはチェーンソー班の班長に指名された。

 開会式で、15回参加者として、当会の沖田泰夫さんが表彰された。おめでとうございます。長年のボランティアご苦労様です。桜もさぞ喜んでいることでしょう。

山本優会長の挨拶、来賓の石丸安芸高田市長祝辞に続いて、顧問の正本大さんの作業上の注意があった後、それぞれの班に分かれて作業を開始した。

 私の参加したチェーンソー班は10名くらいである。班員の構成は当会の会員と地元の人である。作業内容は11月29日にあらかじめ伐倒したテングス病にかかったサクラや、支障木のアベマキ、カシ、アメリカフウ等を運搬しやすい大きさに玉切る作業である。最初にナメコ菌打ち用のサクラを玉切る。その後、サクラ以外の木を玉切り運搬集積班が手際よく運んで行った。13時に無事けが人もなく作業を終えることができた。

 昼食はコロナウイルス感染防止のため、おにぎりを各自ソーシャルディスタンスでいただいき散会した。

(報告者:中元明弘)

中小田古墳群を守り活かす山林整備事業(PARTIII)

中小田古墳群を守り活かす山林整備事業(PARTIII)

11/13(土)広島市安佐北区口田南

 

 中小田古墳群の保護に支障になる立木竹の伐採活動に、会社の社会・環境活動Living Soils, Living Togetherの一環としてボランティアスタッフで参加しました。今回3回目の活動は、前回より引き続いて古墳登山入り口付近の竹林の伐採、運び出しという活動内容でした。

 好天にも恵まれ、地元ボランティアの方々からの温かいサポートをいただきながら、ケガや事故もなく、活動に参加することができました。

 東京からの、しかも初めての体験で右も左も分からない素人である私を、快く迎え入れ、指導くださいました皆様には、心より感謝しております。ありがとうございました。

 他の参加者も申しておりましたが、竹があれほどまでに重く、長いものとはこれまで知りませんでした。また、かつては需要に応じて伐採されることで維持されてきた竹林が、近代化によって需要を失い、放置されることによるデメリットについても色々考えさせられるところがありました。

 そしてあれほど、チェーンソーを『頼もしい』と思った経験は初めてでした。

 作業終了後には、ご厚意で実際の古墳発掘現場までご案内いただき、さらには眺望の優れた場所に立ち、眼下に広がる広島街の中世の歴史を勉強させていただきました。

 発掘されたままの状態の遺跡を見たのは初めてでしたが、これまで見た遺跡も、こうして有志の方々のご尽力により、発掘され整備され後世のために保存されてきたものなのだと、認識を新たにいたしました。同時に、中小田古墳群を次の世代へ残す活動に、僅かながらでも携われたことを大変嬉しく思いました。

 今後伐採作業が順調に進み、この貴重な古墳群が誰にでも訪れやすい遺跡として、広く後世で親しまれる場所になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

(報告者:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社 東京都在住 岡野睦美)

番外編現場セミナー:中小田古墳群を守り活かす山林整備(竹・雑木のチッパー作業)

番外編現場セミナー:中小田古墳群を守り活かす山林整備(竹・雑木のチッパー作業)

広島市安佐北区口田南 中小田古墳群】

 

 7月17日に伐採した、竹・雑木のチッパー作業を9月21日(火)に井手原、櫻井、畒本、兼安、中元の5名で行った。

 9時に尾道市御調町から井手原さんがチッパーを積んで到着した。

 この作業は、破砕音が大きく近所に迷惑をかけるので平日に行うことにして、事前に地元の木戸さんに近隣の住民の方々に作業協力をお願いしてもらっていた。

 しかし。竹が乾燥して硬く、あまりにも音が大きく家にいらっしゃった方には御迷惑をおかけして申し訳なく思っています。

 7月17日には竹・雑木がずいぶんたくさん積んであったが葉が落ちて少なくなっていた。

 チッパー作業をする山際は、イノシシが荒らしており、まず地ならしをしてから作業を始めた。チッパー作業は大きな音とホコリが舞う中で、全員ヘルメットにイヤーマフ、マスクを装着して作業に取り掛かった。

 積んである竹を根元からチッパーのもとに運び、井手原さんがチッパーの中に突っ込んでいった。ガガガと大きな音を出しながらチッパーから竹チップが吐き出された。その作業の繰り返しである。「大人のかくれ家俱楽部」の木戸さんからチップが欲しいということなので一輪車で何度か運んだ。

 この日はよく晴れていたが、午前中の山際は陰になっており、できるだけ午前中に多く済ませたいと作業を進めた。日陰とはいえこの日の気温は30度を超えており、熱中症に注意しながらの作業となった。10時半には櫻井さんが近所のセブンイレブンで飲み物とアイスクリームを買ってきてくれたので休憩をした。一息ついて元気が出てきたので昼まで作業を続けた。

 昼食後作業を再開したが、日が中天にかかり山際の日影がなくなり、立っているだけで熱中症になるような天気の中で作業を続け、あらかた片付けることができた。3時には若干残った竹をきれいにまとめて作業を終えた。

 竹・雑木が積んであったのでいろいろな虫がいたのか、みんなあちらこちらを虫に刺されたが、事故もなく作業を終えることができた。

(報告者 中元明弘)

番外編現場セミナー:北広島町森づくり交付金事業(里山林整備事業)

番外編現場セミナー 北広島町森づくり交付金事業(里山林整備事業)

【9/11・12(土・日)北広島町土橋YMCAキャンプ場周辺の里山林】

 

 

 西中国山地に位置する雲月山の麓,YMCAキャンプ場周辺の里山林に久し振りにウイーン、ウイーンと刈払機のエンジン音が鳴り響く。11日と12日の2日間広葉樹林(約1.0ha)の下刈りに延べ19名が参加した。

 

◯9/11(土)

 初めに事業目的や作業内容を共有するミーティング、手入れ不足で疲弊している里山林を蘇らせ景観を向上させる取り組み、今年度で4年目となる。 続いて、刈払機の安全研修を桧谷さんから受けた。 

 特に刈払機で起こるキックバックの原因や起きた場合の身の守り方、更に、目立て、正しいベルトの装着、作業フォームなど教わった。

 その後、各自はヘルメット、眼鏡、防塵手袋を身に着け、ベルトを肩から掛ける安全装備で山に入った。

 作業範囲は、体力と経験値で分かれた。一番条件の厳しいキャンプ場入り口の急勾配の斜面はベテランの檜谷さん、住田さん。一番奥側の刈払の境界線は現場を熟知している井本さん。他の者は20mから30m間隔を開けて現場を受け持った。刈払機でクマザサや雑木を谷川から山頂に向かい刈り進んだ。

 下刈り作業は暑さとの闘い、こまめな水分補給や十分な休息など熱中症予防は体力に合わせて各自が取った。

 作業は15時まで行い全体の6割に当たる約6,000㎡を処理した。下刈りした跡は、新鮮な甘酸っぱい「緑の香り」が漂い、見通しも良くなり景観が見違えるほど向上した。労働の疲労は「緑の香り」と無事終えた達成感に癒された。満足感をお土産に安全運転で家路に向かった。

 沖田さん、櫻井は「YMCAのロッジ」に泊まった。

 

◯9/12(日)

 今日も天気は快晴である。作業は昨日の続きの残り約4,000㎡1日を予定している。昨日に比較して今日の現場は、比較的緩やかな地形である。作業は刈払機にもなれ要領も良くなり順調に刈り進んだ。仲間のヘルメットが雑木の間からポツリ、ポツリと見え始めると終わりが近づく、一段と元気が湧き作業に没頭した。 

 こうした皆さんの頑張りのお陰で下刈りが半日で完了した。

 作業を終え、燃料や刈払機を担いで意気揚々と下山する6名は、景観を良くした森をバックに「緑の香り」嗅ぎ、達成感に満ちた笑顔で写真に納まっていた。

 昼食後、見学者(3名)を加えた全員で写真を撮り、13時に解散した。皆さん大変お疲れさまでした。

 昼食は2日に渡り中元清子さんの手作りのカレーライス、リンゴやブドウ、トマトなどの差し入れもあり美味しく頂いた。ありがとうございました。

 

 次回の活動日は11月頃に広葉樹の間伐(約400本)を予定していますご協力をお願いします。

(報告者:櫻井充弘)

番外編現場セミナーミツマタ林の草刈り

番外編現場セミナーミツマタ林の草刈り

【8/29(日)安芸高田市甲田町下甲立字河平】

 

 真夏日の8月29日、令和2年から甲田中学校1年生が植え付けたミツマタ林(面積約1.0ha約400本)の草刈りを11名が参加して行った。今回「YSP広島」から2名の方に参加を頂いた。

中学生の植樹会を共催した「甲田町資源を守る会」の箕越秀美事務局長の挨拶から始めた。続いて日程や注意事項を伝達。連日の真夏日、熱中症対策を徹底し無理しない、小休止やこまめに水分を補給する、作業効率よりも自分の身体を自分で守る、間隔を広くとって作業するなどお願いした。 現場は20度から35度の急峻な地形に加えて植栽木には支柱が立てあるが「クサキ」が背丈を超える大きさに生長し「ミツマタ」が見えにくい状況である。

作業は機械班(経験豊富な4名)と鎌班(その他7名)に分かれた。

 容赦なく照り付ける真夏日の下、ミツマタを切らないよう最善の注意をして刈払い機で刈り、また長柄の鎌を振り、玉の汗を流しながら黙々と刈り進んだ。特に機械班は頭にヘルメット、上着は長袖、安全靴を装着するなど暑さの中、重装備の安全対策を施し取組んだ。長柄の鎌は、両手で振るため柄は長く(150㎝)、身体とのバランスが取りにくい、初心者には取り扱いが難しかったようだ。暑さが厳しいため目標の約90%を達成した午後2時30分に作業を終了した。

 解散予定の15時まで活動の振り返りを行った。 特に機械を使った草刈りについて檜谷さんから機械の特性やリスクについて学んだ。

 特に刈払い機の持つ宿命的危険性であるキックバック(跳ね返り現象)で植栽木を切ることが多いのでメカニズムを知ることが大切。

 チェーンソーのキックバックはバーの先端でおこるが刈払い機は刃物が円盤状であるので全周で起こる。また、キックバックの起こる方向を知ることが大切、白板を使い(図の通り矢印の方向にキックバックが起こる)説明を受け非常にわかり易く今後の草刈りに大変参考になった。   

 振り返りでは、次の発言があった。 苗木が見えやすいように支柱に赤色のテープを付けると作業がしやすくなる。苗を切らないよう苗木の周りは手で坪刈り、その後、機械で刈る。「クサキ」が大きて太いので鎌では少し無理、手ノコか刈払い機が必要。「YSP広島」団体から初めての参加で暑さとの闘いできついかったが鎌の刈り方など教えてもらい勉強になった。何本かは植えた木が見えにくいので木の頭を切った、もっと注意しないといけない。など今後に参考となる貴重なご意見をいただいて15時に終了した。

 真夏日で、しかも日陰がない所での草刈りでしたが各自の体調管理が良くて、熱中症の症状もなく無事目的を達成できました。皆さん大変お疲れさまでした。

 

(お礼)

 地元の稲田さんから参加者全員に葡萄のお土産用と昼食時に食べる葡萄を沢山いただき美味しく頂いた。箕越さんからは、熱中症対策として飲み物を頂戴した。また、現場は日陰がない植栽地、隣接の教徳寺さんが食事処をお借しくださった。お蔭様で昼食時には、直射日光から身を守ることができた。

 沖田さんからは、スイカの差し入れがあった。疲れた時、果物からの水分摂取、とても美味しくついつい2個目のスイカに手が伸びていた。 

 多くの皆さんの心遣いありがとうございます。

(報告者:櫻井充弘)