「山の日」祝日5周年記念植樹祭報告
【R3.8.8 もみのき森林公園小室井山】
平成28年の山の日(8/11)制定から始めた記念植樹祭も今年で6回目になる。植樹祭当日の8月8日(日)の天候は、午後過ぎから雨の予報で、主催者はあれこれ心配したが、幸い日中は曇り空で、おかげで暑さもしのげて無事終えることができた。
今年は新型コロナの影響もあり参加者は60人だったが、みなさん頑張って、小室井山山頂に150本、常設キャンプ場の緑地に50本、合計200本のレンゲツツジの苗を植えることが出来た。参加者のみなさんお疲れさまでした。
後日、公園職員の方に聞いたところによると、心配した雨は夕方からかなり降ったようで、結果的には植樹後の苗にとって絶好の恵みの雨となった。
この5年間、6回の記念植樹でレンゲツツジ1,300本(200本/年、初年度のみ300本)の苗を植えたが、植樹後の生長を観た感じでは根付き状態は良いようで、整地すれば植えるスペースももう少し余裕があるので、もう数年は植樹を続けて、毎年初夏にはレンゲツツジの花が小室井山山頂一面に咲き薫るようになり、登山者の楽しみとなればと思う。
◯開催前日準備:8月7日(土)
(作 業)
竹串割り200本、テント・仮設トイレ設営、植樹場所の準備、苗木、鍬、水、肥料などの搬入、式典会場の設営(公園職員)
(参加者)
人と樹の会:沖田、櫻井、中元、兼安、小田(秀)、梅田、公園職員:3名 計9名
作業打ち合わせの後、9時過ぎに作業開始、午前中は全員で竹串作り。径10cm前後の竹を卓上丸のこ盤で1mの長さに切断し、更に竹割り器で6等分する。二人の組作業でやるが、二人の調子が合わないとけがをしそうである。割った竹は節を削り取り、さらに先端を鋭角に削ります。20本づつ束ねて10束で200本、メンバーはみんな子供の頃、竹馬や竹トンボを作って遊んだ年代、竹串の200本くらいは朝飯前と思ったが、作り終えた時は、はや昼飯の頃になっていた。やはり若い頃のようにはいかない。
昼食はもみのき荘の「レストラン東山」でカツカレーをいただき、午後からは小室井山山頂に移動し、雨に備えて昼食場所にテントを一張り組立て、仮設トイレを設置した。
その後、新たに整地(7/29~31)した植樹場所に150本の竹串を均等に割付配置し、各竹串のもとに土壌改良剤(パーライト、腐葉土)を盛り付けました。最後に、明日の登山道の一部(体育館裏~常設キャンプ場~サイクリングロードまで)の草刈りをして準備作業を終えた。
◯記念植樹祭:8月8日(日)
今年のもみのき森林公園小室井山の植樹祭は、1年延期して開催された東京オリンピックの影響で8月8日(日)に行なった。当日は天気予報が午後過ぎから雨模様で、櫻井さんは昼食を山頂で食べるかどうか、熟慮し相当悩んだみたいだが、最終的には「エイヤッ」で予定どおりと決めたようである。
9時半受付開始、昨年から続く新型コロナの影響で参加者は一般参加の方を含め60名だったが、みなさんすでにワクチン接種を受けた方も多く、皆さんマスク等の感染防止対策を徹底して張り切っている。
(式 典)
10時半開会式、山の日実行委員長の安井裕典氏の挨拶「植樹祭も今年で6回目、植えた苗木も1,300本となる。苗木の根付き状態も非常に良いと聞いている、是非来年以降も続けたい・・・」との言葉で始まった。
その後、レンゲツツジの植え方、作業手順等について中元さんが詳細に説明、保健師さんの注意事項・準備体操と続き、式典最後に恒例の安全祈願「どんぐりころころ」を畒本さんのとてつもなく大きい、元気なかけ声で全員が唱和し式典を終えた。
(登 山)
11時登山開始、班編成は5班、1~4班は県庁山の会の方の先導で小室井山山頂へ、5班は常設デーキャンプキャンプ場へと向かい出発した。
山頂への登山ルートはもみのき荘~常設キャンプ場~サイクリングロードに出て大聖寺湖から水内川に平行する登山道に入り水内川源流まで進み、そこから登りは東側登山路から山頂へ、下りは山頂から西側登山路を降りて水内川源流~もみのき荘へ、往復約5㎞、所要時間は登り1時間20分、下り1時間を予定している。
登山道の樹木を楽しみながら、各班長は高齢者の方のペースも考慮しながら小休をとってゆっくり登った。途中、1班班長の中元さんから、水内川源流付近で登れなくなったご高齢の方の救護要請があり、早速、頂上で待機していた公園所有の救難車「三菱パジェロ(この車もかなりのご高齢)」で向かい山頂まで無事お連れした。
(植 樹)
12時頃山頂到着、人と樹の会、佐伯森林組合が班長、副班長となり植樹を開始。ここでも濃密を避けるためまず奇数班1・3班が植樹、2・4班は昼食とした。昼食の弁当の数がこれまた細かな気遣いが必要。万一足らないことがあれば天下の一大事、各班長は必ず班員に行き渡ったことを確認してから自分の弁当を。
植樹は、粘土質で石混じりの土をスコップで径、深さとも30cm位の穴を掘って、苗を植え竹串の根元の土壌改良剤(パーライト、腐葉土)を混ぜ合わせて土をかぶせ踏み固め、土で水溜の堰を作り、水をやり、蒸散作用を抑えるため葉の半分くらいをむしり取り、最後に名前を書いた木片を竹串に取り付ける。
例年の参加者数であれば一人1本植えるのであるが、今年はコロナ禍で人数を制限したので一人4,5本植える、なかなかしんどい作業である。各班とも冗談を交えながら和気あいあい楽しそうに植えていたが、高齢者の方も多く、10本近くは植えた班長もいた。ご苦労様でした。
1班当たり40本程度植え終わったら、奇数班、偶数班は植樹・食事を交替した。植樹が終了し、全員で写真をとることになり、各班長の「第○班集合」という号令?が飛び交い、全員が横断幕の前に集合したところで写真を撮った。
14時過ぎ、参加者は下山を開始、人と樹の会メンバーはテント・仮設トイレの撤収、使用した用具を片付けトラック等に積み込んで下山した。
トラック等が下山後、荷物を降ろし、テント、シート等を倉庫へ収納、スコップ、つるはしに付着した泥を水洗いし、15時過ぎ頃に片付け作業が終了した。
15時半頃、各班とも全員無事に帰り着いた。各班人員確認後、閉会式は特に行わず逐次解散した。参加者の皆さんお疲れさまでした。
(報告者 兼安俊介)
番外編現場セミナー 植樹祭の事前準備
【7/29木~7/31土】
県立もみのき森林公園(廿日市市吉和)
今年は東京五輪の開催のため8月8日が「山の日」の祝日に変更となった。
「山の日」の祝日が今年5周年となるのを記念した植樹祭を小室井山(標高1072m)で行うため事前準備(登山道の草刈り、地拵等)を7月29日~31日の3日間、次の通り行った。
〇7/29(木)晴れ 8名参加
小室井山(標高1,072m)に通じる登山道(約2,000m)にススキやクマザサが繁茂して歩行が困難な場所を刈り払い機で登山道の端から1m~1.5mの幅で刈り払い、歩行の安全を確保した。
作業は登山道の左右に分かれ、3m~5mの間隔を保ってススキ類を刈り払った。真夏日の中の作業、こまめな水補給と休息を取るなど熱中症に最大限の注意を払い行った。
〇7/30(金)晴れ 10名参加
29日に続き残った登山道の草刈りを行った。
〇7/31(土)晴れ 9名参加
植栽予定の小室井山山頂とピクニック広場の2か所(約400㎡)の地拵えを行った。低木のレンゲツツジを植えるのに支障のなる雑木の根株やクマザサ、ススキの根などをバックホウで除去・耕耘し、植栽しやすい環境に整えた。
今年5月に手入れした既植栽地の草丈が伸びていたので鎌で草を刈り、山鍬でススキの根株を取り除いた。
花芽が付いており来春の開花が楽しみだ。
現場セミナー 千里の森の手入れ
【7/22:木・祝 尾道市山波町増都東側山林】
梅雨が明け、気温が35度を超える猛暑日の22日「プロジェクト千里の森(会長岡田修作)」と共催で植林地の草刈りを実施し、9名(当会6名)が参加した。
岡田会長から連日暑さが続いている熱中症に気を付けてケガの無いようにとのあいさつで始めた。続いて草刈りの範囲や手順を説明、十分な休息とこまめな水分補給の徹底をお願する。参加者はヘルメット、マスク、刈払い機を持ち2班に分かれて山の麓から左斜面に向かい2~3mの間隔を開けて草刈りを始めた。現場は、元みかん畑でモノレールが設置されている。しかしクズの繁茂や草丈でレールが見えない。機械が当たると歯が飛ぶので先にモノレールの周辺の草を2名が長柄の鎌で刈った。
ヒノキ林は木陰の作業で楽だった。しかし他の作業は体に太陽が容赦なく照付け、真夏のキツイ作業になった。作業後はクズに覆われた植栽地は綺麗になり達成感を得た。昼食はヒノキの木陰で弁当、岡田さんから桃、井手原さんからトマトの差し入れ、元気をもらった。
午後からは秋のみかんの収穫を楽しみにミカン畑の草刈りと景観を損ねている枯れた木の伐採(2本)を行なった。コロナ禍で体がなまっているし、猛暑で熱中症の予防を優先し14時に作業を終了した。予定量の1/3の草刈りとミカンの摘果が次回に残った。
終了後は木陰のヒノキ林の中で活動を振り返った。クズにおおわれたモノレールの周りを長柄の鎌で刈った。麓から山頂まで1本のレールが見通せた、満足感一入だ。暑さでクズがらし剤の施用ができなかった。クズの撲滅は当地の緊急の課題、次回必ず施用しましょう。
みかんの摘果も必要だ、お盆が明けてからやりましょう。など活動の提言をいただいた。
コロナ禍の猛暑を元気に乗り越えたことがなによりのお土産、皆さん本当にお疲れさまでした。
(お礼)岡田会長さんから桃を沢山頂戴し、お昼に食べ、お土産としても持ち帰った。糖度が高く歯ごたえも良い、美味しい桃をありがとうございました。
(報告者 櫻井充弘)
第261回現場セミナー 中小田古墳群を守り活かす山林整備事業
【7/17:土 広島市安佐北区口田南】
広島市では地域の人や団体が連携し、古墳群の価値や魅力を学び、体験する場の確保・充実を進めていく目的に古墳群保全活用計画を策定されました。今回これに基づき古墳に支障になる立木竹の伐採処理を地元大人のかくれ家倶楽部(代表木戸敏明)と当会が協働で行った。
連日の猛暑日、市の広報紙等で情報を得た中小田古墳群に関心のある27名が参加し、竹の伐採作業を行った。
今回の取り組みは、コロナ禍の影響で2回実施が延期(5/22、6/20)し、今年度最初の活動である。
午前九時からの開会式では広島市文化振興課の平田文化財担当課長から古墳群保全活用計画の策定経緯や内容が、中越当会理事長からは古墳群を守り、伝え、活かす取組の具体的な活動方針が、また地元任意団体の木戸会長からは古墳群に身近な地域が携わってきた経緯など、あいさつをいただき参加者は古墳の知識を共有した。
現場は、古墳群の入口付近で25度から40度と急峻な地形に孟宗竹と立木が繁茂している。急峻なため補助ロープを設置しロープを使っての作業する箇所もあった。
また、運搬する山道は1m程度の狭く急な状況であった。
参加者は、竹林伐採、運搬、広場に集積する3つのグループに分れて作業した。
①伐採班はチェーンソー伐採の経験者。(ヘルメット、眼鏡、耳当て、防護ズボン、防塵手袋必修)約120本を伐採した。
②運搬は運び易い長さに切り、一列に並び竹を順々に手渡して集積場所に送るなど工夫して取り組む。
③集積班は、団地側に柵を作り、竹が落ちないよう集積した。集積の仕方は竹の切り口をそろえて、チッパー処理がスムースにできるよう集積した。
熱中症対策としては30分ごとの休息やこまめな給水を取った。昼時間を利用しては、初めての活動で親睦を深めるため1分間スピーチで名前や参加のねらい、活動で感じたことなど幅広い内容でお話をしてもらい交流を深めることができた。
スピーチでは広島市の広報でこの活動を知り古墳に興味があり参加した。暑いがお手伝いができ満足感があるのでまた来たい。竹林の伐採技術のうまいのに驚いた。他の団体での活動体験報告もありお互いの活動の様子を知ることができた。技術的には、地形的に伐採と運搬が上下作業となり安全作業上、作業待ち時間が多くなり作業効率が悪かったので安全作業の工夫が必要との意見があった。
このように活動に対し好意的な意見は今後の参考にさせていただきたい。
猛暑日の中、声も段々と小さくなり疲労が感じられ始めた14時過ぎ作業を終了。参加者全員の安全を確認しお開きとした。皆さんお疲れさまでした。
(報告者 櫻井充弘)
第262回現場セミナー
緑の活力復元プロジェクト実証事業 参加報告
【7/11:日 三原市本郷町上北方 県立中央森林公園地内】
昨日までの梅雨空が中休みした7月11日,今年も中央森林公園で行われた桜への活力剤施用活動に参加してきました。
今回は総勢27人の参加をいただきました。ひろしま人と樹の会の活動というといつも「平均年齢が高いなぁ。」という話題になるのですが,今回は違いました。この緑の活力復元プロジェクトでいつもご協力いただいているイービーエス産興株式会社さん関係の方の参加や会員が声掛けをしておいでいただいた方など,子どもたちも含め若い世代の方の参加を大勢いただきました。
このため,普段だと大変なクワやスコップを使っての桜への活力剤施用,バケツリレーでの水やり作業も、遠く福岡から駆けつけてくれた九州産業大学の学生さん3名の活躍もあり、驚くほどのスピードで進みました。途中自己紹介タイムを十分とっても2時間ほどで予定の作業を終えることができました。
森の中と違い,公園内の植栽樹木は造成で締め固められた土で根を伸ばすのもしんどく,樹勢を弱らせていますが,今日施用した60本は活力剤に加え参加者の若いパワーも得て,来年,再来年と樹勢を強め,中央森林公園の桜スポットになるのではないでしょうか。
この日は体を動かし,イービーエス産興株式会社さんから飲物も提供いただき,昼食では中央森林公園のおいしいカレーをいただき,中元さんの自然解説タイムもありで参加費以上に楽しむことができました。
引き続きひろしま人と樹の会では様々な行事を毎月計画していますので,会員の皆さんお友達もお誘いの上、楽しい一日を過ごしてみませんか。
(報告者:神川勇人)
番外編現場セミナー アスレチック広場の草刈り報告
【6/17(日) 廿日市市吉和 もみのき森林公園内】
6月17日(木)に県立もみのき森林公園内のアスレチック 1.5haの草刈りを行った。
梅雨のさなかの計画で、16日から作業の予定でしたが、16日と18日には雨が降る合間を縫って作業を行った。
もみのき森林公園は、新型コロナの緊急事態宣言により休業中で、公園利用者がなく閑散としていた。
9時に作業者11名が集合した。上は、87歳の沖田さんから下は60歳代の井本さんまで、平均年齢が後期高齢者の精鋭である。年は取っても気分も体力も近頃の軟弱な若者にはひけを取らない意気込みである。各々草刈り機に、笹切刃、チップソー、ひも(ナイロンコード)と思い思いの歯を付けて準備に取り掛かった。櫻井さんはインターネットで見たというチップソーの刃にひもを付けていた。
これで刃とひものいいとこどりのようである。
櫻井さんの指示で11名がそれぞれの持ち場に分かれ作業を開始した。入り口付近は、アスレチックの顔であり、特に丁寧な作業が必要ということで、超ベテランの桧谷さんと沖田さんが担当した。
私は、コース中ごろのササと草、灌木の密生した場所の草刈りをした。新しいチップソーの刃は気持ちいい切れ味である。時々草の中に隠れている倒木に当たってキックバックしたり、石に当たり火花が散ったりするので細心の注意を払いながらの作業である。この日は梅雨の合間で、時々日の差す天気であったが、風がなく蒸し暑い日であった。じっとしていればそんなに暑くはなかったが、作業を始めると汗がじわっと噴き出し、風がないためにじっとりと肌身にまとわりついて気持が悪かった。可憐な花が咲いているヤマアジサイはところどころ残して彩とした。10時半ごろ休憩に入りみんなと話をすると、ところどころにササユリがあり気を付けて残したと言っていた。ササユリも草刈りをしないと雑草に負けるので、草刈りをして残すと来年は増えて咲いてくれるのではないかと期待している。アスレッチクの中にササユリが咲いていれば素敵だと思う。
12時に昼食をとった。昼食はもみのき特製のカレーライスだった。ご飯は多めであったが,きつい作業に対するあたたかい配慮だと思い美味しくいただいた。70歳にして50歳代の体力を誇っている小田さんは2人前平らげていた。食い力が活力の源のようである。
昼食時間に桧谷さんは笹刈刃を研いでいた。こういった作業に対する取り組み姿勢がプロとしての矜持であると思った。
午後の作業の前に、私もひもを刃に着けてみた。刃とは違った効率で仕事がはかどったが、途中でひもが短くなり途端に効率が落ちた。ひもの威力も大したもんだと実感した。
3時の休憩にアイスクリームを持ってくる予定になっていたが、中々持ってこなくて残りの作業を始めようとしたときにアイスクリームが届き、座りなおしてアイスクリームを頂いた。蒸し暑い中でのアイスクリームは格別に美味しかった。
当初計画の通りにとはいかなかったが、あらかた必要なところの草刈りを4時ごろに終えた。今日も無事に作業を終えたと思って、駐車場に帰って大変なことになっていることに気が付いた。桧谷さんの車の後ろのガラス窓が壊れていた。原因は草刈りの時に小石が飛んで壊したようである。改めて飛んだ小石の威力に驚いた。これからも草刈りをするときには十分注意を払って作業をする必要があると思った。
(報告者 中元明弘)
令和3年度NPO法人ひろしま人と樹の会通常総会の概要
〇開催日時:令和3年5月23日 13時~14時30分
〇開催場所:広島市中区千田町1-1-18 CLiP HIROSHIMA 2階[「ナレッジルーム」
新型コロナウイルスの感染が拡大し広島県に緊急事態宣言が発令となっているため通常総会は少人数で検温や消毒、部屋は3密の防止対策を講じて行った。(部屋は定員数の1/2出席参加者に抑え、2m以上距離を確保。)司会は中元明弘理事
通常総会は中越信和理事長のあいさつで始めた。
1 定款に基づき出席者の中から議長に中越氏を選出した。
2 会員総数91名、出席者58名(出席者10名、委任状48名)で総会は成立した。
3 議長から議事録署名者に櫻井充弘、中元明弘の2名を指名した。
4 第1号議案、第3号議案及び第4号議案を櫻井事務局長が、第2号議案を会計担当畒本暢宏が説明、質疑応答の後それぞれ原案通り承認された。
【議案の概要】
第1号議案 令和2年度度活動報告(令和2年4月1日から令和3年3月31日)
1 会員の異動
令和2年度当初86名、新規加入7名 退会3名、令和3年3月末90名
2 監査会・理事会・通常総会・事務局会議等の開催
(1)監査会
日時:令和2年5月7日(木)14時10分から15時30分
場所:比治山公園 富士見台展望台
(2)理事会
日時:令和2年5月13日(水)13時30分から14時30分
場所:広島市安佐南区伴東2-1-17
議決事項
①総会開催日時、場所について
②総会提出議題 第1号から第5号議案について
①及び②について出席議決理事2名、文書議決理事3名の下、議案すべて承認
(3)通常総会
日時:令和2年5月31日(日)10時から11時30分
場所:合人社ウェンディひと・まちプラザ北棟5階研修室C(広島市中区袋町6-36)
議題:提案議題について
(理事会の提出議題に同じ:議案全て原案通り議決)
出席者:63名(出席者10名・委任状53名)
(4)事務局会議等
日時:原則毎月1回 第2木曜日18時から約2時間
場所:合人社ウェンディひと・まちプラザ3階自由スペース(広島市中区袋町6-36)
内容:現場セミナーの開催準備、活動報告・反省、意見交換、他団体との活動情報報告・案内などの打合せ。なお、会報の印刷・発行の準備は、17時から18時に行う。 (コロナ禍で4月・5月・1月中止)延べ出席者数91人
3 定例現場セミナーの活動
定例253~259回次の現場セミナーを実施。
参加者 延べ220名(会員105名)
4 番外編現場セミナーの活動
当会が主催で活動した番外編現場セミナーは、広島県内で 8回の活動を行った。
参加者延べ 3,182名 (会員159名)
5 他の団体の主催するイベント・会議への参加
8回参加 参加者延べ274名 (会員36名)
6 その他の活動
〇助成及び交付金事業への取組
・令和2年度緑の募金事業(東京五輪記念植樹祭)再掲 参加者延べ141名
・令和2年度里山林整備事業(森づくり交付金事業及び寄付金を活用した事業)参加者延べ93名
・令和2年度緑の募金事業(ヒノキ林の間伐)再掲 参加者延べ56名
・令和2年度ひろしま森づくり事業(緑の活力復元プロジェクト実証事業)再掲参加者15名
〇森づくり安全活動事業への取組
森づくりを行っている他の団体から、森づくりの安全技術・技能の指導要請を受けて、安全講習会等を行った。
7 会報の発行
会報№302~№313の計12回発行。約2,800部を印刷、会員等に約1,100部発送。残りは、広報資料として関係個人・団体、公民館等に配布した。
第2号議案 令和2年度活動計算書(決算報告)
1経常収益の部
会費、寄付金、助成金など経常収益 2,527,440円
2経常費用の部
事業費、管理費など経常費用 2,659,977円
次期繰越正味財産額 691,795円
(前期繰越正味財産額 824,332円+当期正味財産増減額△132,537円)
3令和2年度貸借対照表 負債及び正味財産額合計1,015,795円
4令和2年度財産目録 正味財産 691,795円
5監査報告 令和3年4月16日に吉田篤三監事、兼安俊介監事が書帳簿等を監査した結果、適正に処理されていると兼安俊介監事から報告された。
第1号議案及び第2号議案の一括採決により、両議案とも原案の通り承認可決した。
第3号議案 令和3年度活動計画(案)
NPO法人ひろしま人と樹の会の定款第2条の目的を達成するため、次の活動を行う。
1 監査会・理事会・総会・事務局会議等の開催
(1)監査会
日 時:令和3年4月16日 (金)10:00~11:30
場 所:広島市中区袋町6-36
合人社ウェンデイひと・まちプラザ 3階自由スペース
(2)理事会(第1回)
日 時:令和3年4月8日 (木)18:30~18:40
場 所:広島市中区袋町6-36
合人社ウェンデイひと・まちプラザ 3階自由スペース
議 題:通常総会開催日時、場所について
(3)理事会(第2回)
日 時:令和3年5月13日 (木)17:30~18:50
場 所:広島市中区東千田町1-1-18 (クリップ ヒロシマ)
① 総会提出議案について
第1号議案:令和2年度活動報告について
第2号議案:令和2年度活動決算報告について
第3号議案:令和3年度活動計画(案)について
第4号議案:令和3年度活動予算(案)について
( 4)通常総会の開催
日 時:令和3年5月23日(日) 13時から15時
場 所:広島市中区東千田町1-1-18
クリップ ヒロシマ 2Fナレッジルーム
TEL 082-567-5011
(4)事務局会議等の開催
毎月1回(原則第2木曜日、18時から約2時間)
場 所:合人社ウェンディひと・まちプラザ 3階自由スペースで開催
内 容:現場セミナー・座学の開催準備、活動結果の報告・反省、意見交換、他団体の活動情報報告・案内などの打ち合わせ。なお、会報の印刷、発行の準備は17時から18時に行う。
2 現場セミナー・座学
回次 |
年 月 日 |
場 所 |
内 容 |
260 |
3・5・9 |
廿日市市吉和 |
レンゲツツジの手入れ(小室井山) |
261 |
3・6・20 |
安佐北区口田南 |
中小田古墳の山林整備(竹林伐採) |
262 |
3・7・11 |
三原市本郷町上北方 |
緑の活力復元プロジェクト実証事業 |
263 |
3・8・8 |
廿日市市吉和 |
山の日5周年記念植樹祭(小室井山) |
264 |
3・9・10~11 |
三原市本郷町善入寺 |
ヒノキ林の間伐 |
265 |
3・10・24 |
安芸太田町上田吹 |
人とクマとの共生柿もぎ体験 |
266 |
3・10.31 |
庄原市比和町古頃 |
森林体験活動 |
267 |
3・11・13~19 |
安芸高田市八千代町土師 |
炭焼き体験、火の管理 |
268 |
3・12・26 |
安芸高田市八千代町土師 |
里山保全祭り |
269 |
4・1・16 |
広島市 |
座学 |
(注)新たなセミナーを計画する場合は、それが明確になった時点で検討する。
3 番外編の活動
回次 |
年 月 日 |
場 所 |
内 容 |
番外編 |
3・4・11 |
安芸高田市甲田町深瀬 |
コウヨウザンの植樹 |
番外編 |
3・7・上旬 |
庄原市比和町古頃 |
小学生等対象の森林体験活動 |
番外編 |
3・7・中旬 |
広島市安佐北区口田南 |
中小田古墳の山林整備(竹林等伐採) |
(注)新たなセミナーを計画する場合は、それが明確になった時点で検討する。
4 他団体の主催するイベント・会議等
年月日 |
場 所 |
主 催 者 |
内 容 |
3・4・ 18 |
広島市中区福屋玄関前 |
広島県みどり推進機構 |
緑の街頭募金 |
3・8・8 |
廿日市市吉和 (もみのき森林公園) |
ひろしま山の日県実の集い実行委員会 |
第19回ひろしま山の日県民の集い |
(注)全国及び地方の他団体主催会議・イベントへ参加する場合は、それが明確になった時点で検討す。
5 受託業務の実施
広島市の史跡中小田古墳群の山林整備(6回/年)及び庄原市森林体験施設等を活用した森林体験モデル事業等(10回/年)の業務を受託し実施する。
6 会報の発行
会報№314号から毎月1回 、計12回発行
7 30周年記念事業 活動状況映画の収録、広報
広島県において森林ボランティア活動の先駆けである当会の活動記録など映画化し、県内はもとより全国に向け取り組みを紹介するとともに国民総ぐるみで行う里山整備の必要性を普及啓発する。
第4号議案 令和3年度活動予算(案)
1 1経常収益の部
会費、寄付金、助成金、受託事業など経常収益 9,018,000円
2経常費用の部
事業費(人件費、交通費、使用料、講師謝金、30周年記念事業)管理費など 経常費用 9,018,000円
次期繰越正味財産額 691,795円
質疑のあった、現場セミナー、番外編の区分整理については、事務局会議で整理することにし、第3号議案及び第4号議案の一括採決により両議案とも原案通り承認可決した。
以上令和3年度通常総会で承認された内容の概要です。
番外編 レンゲツツジの手入れ
【5/9(日) 廿日市市吉和 もみのき森林公園地内 小室井山 デーキャンプ場】
五月晴れの9日、小室井山に登るとレンゲツツジが咲いていた。(例年より20日早い)
今日は「咲かせよう元気な花を」をテーマにレンゲツツジの手入れに会員の有志8名が参加した。
このレンゲツツジ群落は、2016年(H28)に「山の日」が国民の祝日に制定されたのを記念して約0.3haに5年間植え続け1,100本になっている。
頭にヘルメット、長袖の作業服、手袋、安全靴に身を固めて、咲いた花に元気をもらいながら作業に取り掛かる。1組は群落の周りを草刈り機で刈る、他の組は、植えたレンゲツツジを傷めないよう手鎌で草を刈り、柔らかい草は手で抜いた。
苗木と苗木の間隔にススキが生えて、苗木の生長を悪くしているところは、ススキの根株を山鍬で取り除く、粘土質で硬くなっている苗木の根元は耕し、通気性を良くした。
コロナ禍で最近体が鈍っている、標高1,000mの高地で腰を曲げての草取りや草刈り、急に立ち上がると立ち眩み、小休止を繰り返し、額には汗し「元気な花を咲かせる」環境を整えた。
昼前には天気に誘われた熟年夫婦の3組7人が登ってこられた。黄色やオレンジ色の咲いた花に感動され「レンゲツツジの花が咲き乱れる群落ができると公園の新名所になるネ」と話していた。 元気をもらい午後からも活動を続けた。
14時30分には作業を終えて下山した。下山後場所をデーキャンプ場に変えて手入れを行ない16時に終了した。 皆さんお疲れさまでした。
(報告者:櫻井充弘)
現場セミナー:緑の街頭募金に参加して
(4/18:日)
広島市中区福屋八丁堀本店前
コロナ禍の18日、上空に寒気を伴った圧の谷影響で肌い中、13時から45分間、2021ひろしま(FF)フラワークイン3人をメインに広島県(2人)、広島市(2人)、みどり推進機構(2人)の職員と、森林ボランティア(1人)の10人が街頭募金を行った。昨年度はコロナ禍で取り止めたが令和3年度は少人数で工夫して取組んだ。新型コロナウイルスの感染防止対策のため呼びかけは音声(テープ)で流し、机に置いた募金箱に入れてもらった。募金箱の周辺にノボリや募金協力をお願いする看板を掲げ声無しで協力を呼び掛けた。協力した人に笑顔で会釈して感謝を伝え、お礼に「花の種」を箱に入れ、箱の中から本人に取ってもらた。コロナ禍で人通りが少なく、派手な呼びかけを自粛しての取組で協力者はポツリぽつりであったが心のこもった暖かいご協力をいただいた。
募金額は4,459円。
緑の募金は、森林整備、学校など身近公共施設の緑化、森林ボランティア活動、緑の少年団育成などに役立てる。「県民参加のみどりづくり」の推進にも寄与する。
通りすがりの男性(60才台)は、「最近まで森林組合でお世話になった、緑の大切さを痛感している、気持だけだが役立てください」といって寄付してもらった。
新しい日常の中、温かみを感じた貴重な体験でした。
(報告者 櫻井充弘)
番外編現場セミナー:コウヨウザンの植樹
(4/11:日)安芸高田市甲田町深瀬
晴天の 4 月 11 日に 9 名(会員 7 名)が参加して早生樹のコウヨウザン(ヒノキ科コウヨウザン属)100 本(コンテナ苗h=30 ㎝)を植樹した。
植栽地は 3 月 17 日に甲田中学校 1 年生がミツマタを 200 本植えた、勾配 10 度から 30 度 の山斜面。横筋にミツマタ 10 本に 1 本の間隔、縦に 5mの間隔に離して千鳥状に植付けた。 半陰性植物のミツマタは、強烈な日光を嫌う、喬木(コウヨウザン)と混植して樹陰の取れる環境にするため植栽した。
コウヨウザンとは①生長が早い②肥沃な谷部での生長が最も良い③萌芽が旺盛④木材の強度はヒノキと同程度⑤野兎等の食害を受けやすい等の特徴がある。 植付手順は、山鍬で少し大きめに30㎝×30㎝×30㎝ の穴を掘り、コンテナ苗木を置き、土をかけ根元を足でキューキューと踏み固め、水鉢をつくり(雨をためるため)、竹串 3 本/本を立て、最後に筒状の防虫ネットを覆いかぶせた。
今回は植栽して終了の予定であったが参加者から「せっかく植えるのだから食害防止対策を行なおう」との発言があった。そこで急遽竹串とネットの準備に取り掛かる。2月に裏山林整備で竹を処理した安芸高田市高宮町原田の山根さんに協力をお願いすると、快く承諾していたいた上、軽四トラックに積み込み現地まで竹を運んでくださった。感謝、感謝
午後からは竹をナタや斧を使い割って約 300 本竹串を製作した。製品の防虫ネット(ロール巻30m×90㎝)を長さ約 90 ㎝にハサミで切り、輪っかにしてホッチキスで縫い合わせ筒状した食害防虫ネットを 100 個製作した。作った竹串や食害防止ネット持って植栽地 に入り、手分けして植え付けた苗木 1 本一本に食害防止用のネットをかけ廻り 16 時 30 分 頃に終了した。皆さんお疲れさまでした。
* *お礼**
「甲田町自然を守る会」の代表垣内さんから飲み物をいただき、暑さの中咽を潤すことが でき元気をいただいた。ありがとうございました。
(報告者 櫻井充弘)
(3/17 水) 安芸高田市甲田町下甲立の山林
安芸高田市甲町下立の山林(6ha)に県内最大ミツマタ群落の造成を目指している「甲田町自然を守る会(代表 垣内洋了)」が主催して2回目の植樹会が行われた。森林環境教育の一環として甲田中学校1年生35名と先生5名が参加しミツマタ(ポット苗)200本を植えた。このイベントは当会も共催で行う予定あったがコロナ禍のため人数を制限して開催された。当会を代表して櫻井が参加したので報告する。
生徒たちは中学校から約3km離れてた現場にバスで13時30分に到着。
14時からの開会式は箕越さんの司会で進められた。最初に主催者を代表して垣内代表から森林資源のミツマタを植え有効利用するプロジェクトとして取り組んでいる、昨年はコロナ禍で我々関係者のみで植えた。今年は甲田中学校1年生の皆さんに参加してもらい感謝、ミツマタは優れた和紙の原料で紙幣に使われ我々の生活密着している、しかし、ミツマタの生産は少なくっているで復活させたい。ケガをしないよう注意して植えくださいとあいさつ、続いて松岡アサヒの森環境保全事務所長がアサヒの森で自生していたミツマタの苗を持参した。
植樹することは地球環境問題にとって大切である。などお話しがあった。続いて櫻井がミツマタの種類や特徴、特に名前の由来(枝が3つに分岐)や花言葉(永遠の愛)、花弁は4枚で葉の出る前に下向き咲く、和紙や紙幣の原料、庭木など用途について紹介、急峻な山地形での植え方説明や安全確保などの諸注意を行い、最後に恒例の安全祈願 〜どんぐりコロコロ〜 を行った。生徒たちは頭にヘルメット、体操服、運動靴、軍手を身に付け、3班に分かれ、2名が1組で山鍬(1丁)給水用ペットボル(1本)を持って山に登り植樹を始めた。
予め植える位置に印がある場所を山鍬で30cm×30cm×30cm程度の穴を掘り、少し土を埋め戻してからポット苗(ミツマタ)置き、土をかけて、根元を良く踏み固め、植穴を鉢状にしてペットボトルの水をかけ、最後に自分の植えた木にピンクリボンを結び、ネームの木札を立込んでいた。
「山に初めて木を植えた、鍬で穴を掘るが難しかったが鍬の使い方を教えてもらい上手く掘ることができた。植えたミツマタを使って卒業証書用紙にしたいな」と夢を話していた。
15:50から閉会式では、生徒代表から植樹体験の指導をしてもらい、初めての植樹は貴重な体験であり、多くのことを学ぶことができました。ありがとうございました。とお礼の言葉がありました。
植樹活動を通し、郷土想い、夢を育み、向上する人づくりを学ぶことができました。
(報告者 櫻井充弘)
第259回現場セミナー裏山林整備報告
(2/27:土~2/28:日)
安芸高田市高宮町原田山根宅裏山
2月26日から3日間で開催を予定していた、安芸高田市高宮町原田の山根宅裏山林整備のセミナーは、26日の初日は生憎の雨で中止したが、27日、28日は天候に恵まれて順調に活動を終えることができた。
このセミナーは、中元の旧知の山根さんから裏山の木が大きくなり困っている、何とかならないかと相談を受け企画したものです。
県内でも猛威を振るっていた新型コロナが、2月半ば過ぎから少し落ち着き、緊急事態に準じた制限も解除されたので、山のフィトンチッドを浴びながら作業をすることにした。
2月7日に、事前調査を兼ねて、井本、櫻井、中元の3名が現地に行き、山根さんとも協議し作業方針を確認した。併せて作業の邪魔になる竹や、雑木の一部を伐倒整理した。
2月27日(土):1日目
前日の雨が嘘のように晴れ渡り、気持ちのいい天気になった。
久しぶりのセミナーで、新型コロナで引きこもっていたうっぷんを晴らすように、地元の参加者を含め23名の参加があった。
開会式は、中元の司会で今回の作業の意義と作業手順、注意事項を説明し、裏山の持ち主の山根さんの挨拶があった。
続いて、井本さんから具体的な作業手順や安全事項の説明があった。
参加者を3班に分けて作業を開始した。
井本班は、屋根にかかったサクラの伐採をツリークライミングでの伐採の準備にかかった。
桧谷班は、直径50cmのシラカシの伐採準備にかかった。
櫻井班は、竹や雑木の伐採にかかり、伐倒や運搬作業を行った。
井本班のサクラの伐採準備が整った段階で全員が集まり、サクラの木を伐採する前に櫻井さんが事前注意事項を質問形式で説明・指導した。まず、サクラの根元が2つに分かれており一緒に伐倒すれば、方向が定まらず危険であること。見えないところに蔓が絡まっており思わぬ力がかかってどこに倒れるかわからないので、蔓を事前に切っておくことが必要であることを説明した。
また井本さんが事前に伐倒のためにかけてある牽引ロープは滑車を利用して3倍力になっていることを説明し、ツリークライミングで井本さんが支障となる枝を伐採した。その後、桧谷さんが我々にはとても重くて持てない、バーの長さ60㎝で高馬力のチェーンソーを使い山側の木の伐倒にかかった。
正確な受け口と追口で適切なツルを残した状態の木は、伐倒木から離れた場所からの引いてくれとの合図でけん引する、3倍力の威力でツルが切れ楽に倒れていった。続いて屋根に覆いかぶさっている枝の木を伐倒にかかり、屋根をたたかない方向に受け口を作り、追い口切のあとの合図で牽引ロープを引くと、屋根に覆いかぶさっていた枝が、屋根瓦をたたくことなく見事に屋根をかわして目的の位置に倒れると、井本さんのツリークライミング、桧谷さんのチェーンソーワークに拍手が上がった。サクラを運べる大きさに切り、みんなで所定の処理地に運んだ。希望者にはサクラのつぼみの付いた枝を持ち帰ってもらった。
続いて、桧谷班の大径木のシラカシの伐倒にかかった。かなりの重量なので大きなチルホールを使って伐倒することにした。この伐倒方法については、桧谷さんが説明された。起こし木になるので、追い口は普段よりは低めに切ると負荷が軽くなることなどの説明があった。シラカシの大径木は非常に硬く、私のチェーンソーでは、あそこまでの目立てができていないのでとても歯が立ちそうにないが、桧谷さんは楽々と切っていった。追い口を切り終え、合図でチルホールを引くと、大音響を立て予定していた方向に見事に倒れていった。このシラカシも適当な長さに玉切り、枝払いをして、根元の太い幹はロープウインチを使って、ため池の傍に運び、明日参加の子どもたちがシイタケ菌を植菌するために設置した。切株の切断面を計ると長い方の直径が60㎝、短い方が52㎝であった。
丁度昼になったので、昼食休憩にした。昼食は、山根さん提供のコシヒカリのお結びと恒例のトン汁である。汗を流した後でもあり、お結びも美味しく、トン汁も美味しかったので、お代わりをしながらいただいた。
昼食時間を利用して、参加者の交流を行った。地元の人は、初めて見るツリークライミング、や大径木の伐採に感動したとの意見があった。
また、昨年の6月に会のホームページを見て会員になった遠藤さんは、今までは仕事の都合で参加できなかったが、今回都合がついて参加して本当に良かったと嬉しそうに話をしていた。
みんなの自己紹介で和やかに昼休憩を終えた。
午後は、直径20㎝位のシラカシ5本や今回の中で一番大きな直径60㎝のシラカシ等が密生している場所の伐倒に、井本班、桧谷班合同で取り掛かった。これらの木は、家側に大きく傾き、枝張りも不規則で危険なため、チルホールで2か所、ポーターラップで制御したリギングロープでコントロールしながらの3点支持という方法で伐倒を行うことになった。
例によって井本さんが、ツリークライミングでロープをうまく設置し、2台のチルホールとリギングロープの準備が完了し、伐倒担当は桧谷さん、相変わらず高度な伐倒技術である。2か所のチルホールの1方は小田さんと、圓光さん、もう片方は住田さん、リギングロープのコントロールは井本さん、3人が息を合わせながらの牽引伐倒である。うまく目標通りに着地しほっとして、チルホールとリギングロープを緩めると木が回転しヒヤッとしたが、リギングロープがうまくコントロールして、家の方に落ちず処理することができた。
これらの処理した枝葉を地元の人が力を合わせて、処理場所に運んだ。実際にはこれらの処理にかかる労力は大変であるが、「仕事は大人数」の言葉通りで、思ったよりスムーズに片付いた。
シラカシを3本伐倒したところ3時を過ぎたので本日の作業を終えることにした。
2月28日(日):2日目
この日も前日に続きいい天気であった。
この日は遅れてきた参加者を含め33名である。そのうち子どもは8名である。久しぶりの多くの参加者の活動になった。
9時半に開会式を行い、班分けを行った。子どもたちの担当は、神川、畝崎、畝本さんに担当していただくことにした。
あとは、危険木伐採班と、雑木、竹伐採に班分けを行った。
子どもたち班は、別の場所で手ノコを使った木の枝切りを体験させた。また、井本さんのツリークライミングや伐採を見学させた。
危険木伐採班は、昨日の続きのシラカシ伐採を、昨日と同じ手順で行った。今日は特に枝の曲がりが大きなものを切るため、ツルが切れたとたんに木が回転し変な方向に倒れる危険があるためより慎重な伐倒が求められた。予想通りツルが切れたと同時に木は回転したが、2本のチルホール、リギングロープのコントロールにより無事見事に着地した。子どもたちも目をまーるくしてみていた。
2本のシラカシを伐ったところで昼食時間になった。
昼食はカレーライスであった。お米も美味しく、カレーも美味しかったのでみんなお代わりをしていた。ただ井本さんは午後の樹上作業にこたえるということでコントロールして食べていた。さすがであると思った。また、山根さんが作った白ネギを、当会で12月に焼いた炭を使って焼いていただいた。甘みがありみんな美味しい美味しいと言いながら食べていた。昼食時間を利用しての交流会は、子どもたちも元気に発言してくれ、またお母さん方もこれを機会にまた参加したいと発言されていた。
午後の作業は、子どもたちはシイタケの植菌作業を行った。キノコの専門の井本さんが、直接教える時間がないので、神川さんに事前にレクチャーを行い神川さんは子供たちを上手に指導していた。
子供たちは生き生きと植菌作業を楽しんでいた。この植菌は、シイタケ菌の活動により、シラカシの腐朽を早めるためと、シイタケの収穫という2つの目的のために企画したもので適切なアイデアを出していただいた井本さんありがとうございます。
植菌作業は予定の3時に終わったので子どもたちの作業は終わらせた。
伐採作業は直径60㎝のシラカシと、直径30㎝のスギの木の2本が残っていたので大人は作業を継続した。
直径60㎝のシラカシの木は、根元に腐りが入っており、どこまで腐っているかがわからないのでより慎重な判断が求められた。また二股の幹の枝張りが大きく、いかに伐倒するかについて、井本さん、桧谷さん、住田さんでいろいろ協議し、「3人寄れば文殊の知恵」を出し合って、2本の幹にかけたチルホールをクロスさせ均等に牽引しながら伐倒することにした。その前に近くにあるアベマキを中元が伐採したが、掛り木になり苦労した。
伐倒は桧谷さん、突っ込み切り伐倒技術で伐られた。後で聞いた話であるが桧谷さんは60㎝のチェーンソーのバーでも届かなかったと言っていた。残したツルで立っているシラカシは両方のチルホールで木の重心をコントロールしツルがれると、見事に大音響とともに倒れた。
最後に残ったスギの伐採は井本さんが突っ込み切りの方法で、バーを入れ適正なツルを残し、チルホールでけん引して倒して作業を無事終了した。時刻は5時を過ぎていた。
皆さん本当にお疲れ様でした。
2日間美味しい、昼食のトン汁お結び、カレーライスを作っていただいた、山根温子さん、中元清子さんありがとうございました。お陰で力が出ました。
山根さんいろいろなご配慮ありがとうございました。
今回も何事もなく無事故で終えることができほっとしている。
(報告者中元明弘)
森の守り手ワークショップ
(2/27:土)
広島市中区 RCC文化センター(611会議室)
広島県が主催した森の守り手ワークショップに当会の活動報告者として参加したので、その概略を記す。招聘された団体とその報告者の名前(敬称略)は以下であった。
フォレストラボ向原、及びひろしま森づくり安全技術・技能推進協議会:増野一幸
木の駅八千代実行委員会:岩下雅俊
世羅の自然を守る会:中島秀也
NPO法人もりメイト倶楽部Hiroshima:原田 澄
サポート・トレッキング・グループ:宮岡泰久
NPO法人西中国山地自然史研究会:河野弥生
NPO法人百華クラブ:住吉海平
NPO法人ひろしま人と樹の会:中越信和
前半の4人が13:00-14:45の第一部、後半の4人が15:00-16:45の第二部の報告者となっていた。両部会は独立していて、合同しての会は開かれなかった。当会はこのワークショップの成立に少なからず貢献した。13時直前に第一部の中島氏が遅延で、急遽第二部での報告者となり、第一部にオブザーバーで参加していた私が第二部から繰り上げ参加となったためである。4人制ワークショップを維持できたからである。両部会とも主催者挨拶を広島県森林保全課の山崎課長が挨拶し開始された。課長からは広島県内で活動している森林ボランティアを招聘して、各団体が活動内容や課題を報告することで、知見を共有するため当ワークショップを企画した旨などが述べられた。ワークショップの流れは衆知のもので、主の講師(ファシリテーター)を和田秀次(広島県環境保健協会)、副は山本 恵由美(NPO法人もりメイト俱楽部Hiroshima)が務めた。講師からワークショップの目的と手順が説明された。目的は各団体の「活動内容」「抱えている課題」「会の理想」「今後の取り組み」を報告し、理解して、情報を共有することであると告げられた。両部会ともワークショップの流れは通常の形式で、まず各団体の情報をA3用紙4つ折りにし団体名・報告者、活動内容、活動地での林地への気づき、本ワークショップに期待することを記入し、ホワイトボードに添付して各自が5分以内で報告した。その後、色違いのポストイットに関連するキーワードを記入し、講師に渡し、講師がそれらをまとめて行くというものであった。ステージは3つあり、最初は課題となっていること、次いで課題の解決に必要と思われること、最後に団体の今後の計画や展望という順であった。
私は第一部で当会に関して、櫻井事務局長がまとめてくれていた会員の高齢化、特に林業技能者の高齢化、遠隔地への交通手段確保などの課題を報告した。問題の解決方法や今後の展望などは本会の会員で公式に議論していないため、私見を複数のキーワードにして手渡した。全3ステージにおいて、他の3団体と共通することや各団体独自の状況・見解を知ることができた。講師は無理にまとめようとはせず、終了した。理念的であったこの部会は、情報共有の点で役立った。大きな事柄として、県内での地域別の森林のありかたを想定する必要性が抽出された。当会においても、いかなる林相を目指すのかは議論されるべきである。
第二部では、オブザーバーとして参加し、後半の4団体の情報の入手を試みた。この部会では具体的なキーワードが多く提出された。新機種の刈り払い機とその利便性、登山道への枕木の設置の方法やその加工技術、湿地環境に生育する絶滅危惧植物の展示方法、地方行政長が街区公園の整備が予算不足で不可能であると表明したことに対し里山を整備して公園化する方法、等々であった。もし私が予定通りこの部会に参加していたら具体的な事柄への貢献を紹介することになったであろう。この部会でも総括はなかった。
以上、概略を述べたが、ワークショップの事務局から両部会の要約が各団体に配信されるそうなので、それを入手したら改めて全貌を紹介することにする。
(報告者 中越信和)
第258回現場セミナー炭焼き体験会(炭出し作業)
12/19(土)
安芸高田市八千代町土師
12月19日(土)
(作業年月日)平成2年12月19日(土)9時から14時
(作業内容)窯入口の密閉壁取り崩し、炭の窯出し、選別・形揃え・袋詰め・計量
(参加者)櫻井、櫻井、畒本、沖田、宗綱、茶山、兼安計6名
2週間前の炭焼き後、窯はすっかり冷えて今日いよいよ出しです。天気は曇り一時小雨やボタン雪が降り肌寒い中、朝早くから6人の仲間が集まりした。
準備作業後、まず窯入口を密閉している壁(耐火煉瓦灰混じりの土や鉄板など)を取り崩し準備作業をします。なんだかんだ言ってもうまく焼けたかどうかは炭を出してみないとわかりません、期待と不安の中、兼安さんが窯口を開けた段階で窯口を開けた段階で窯の中を見ると白い灰を被った炭が横たわっていて安堵した。
実は今回火の管理の途中に温度計が壊れ温度を低く現ししため30分間多く燃やし続け、ほとんどが灰になっているのではと思っていた。
炭出しは、頭にヘルメット、顔にはマスクの兼安さんが炭をソリ入れて窯の入口まで、そこから茶山さんが炭小屋の中に敷いたシート上運び出した。
炭は「切断面が黒く光り輝き、叩とキンキンと金属音のする硬い炭」良質でした。
この炭焼は1回目が平成13年8月、その時から記録されている「炭焼き帳(3冊)」を見ると今回でると今回で21回目。1回目から参加している方もおられ、手慣れたもので誰言うとなく夫々が分担し、窯出し~選別〜7㎏から10㎏を紙袋に詰め~計量します。一連の作業が滞りなく流れ、昼過ぎに畒本さんから最終チェックを終えた木炭の生産量の発表があり、38袋、良い炭と屑炭を合わせて約314kg(7~10kg/袋)とのこと。アクシデント中、昨年と同じ数量で満足。
お世話になった炭小屋の清掃を行い、炭窯をバックにして、灰で真っ黒になった顔を笑顔に変えて集合写真、今年の活動を閉めました。
「新しい日常」となった社会の変化に対応した一年を皆さんと共に取り組みました。みなさん大変お疲れさまでした。
(報告者:櫻井充弘)
お礼 渡利慶子さんから「おはぎ」、西川イノシシ肉の差し入れがありました。
ありがとうございました。
第257回現場セミナー炭焼き体験会報告
11/23(月)~11/27(金)
安芸高田市八千代町土師
11月23日(月)~27日(金)までの5日間、炭焼き体験会を行いました。事前に北広島町で原木の伐り出し・薪割りをして11月7日と19日に炭小屋まで薪(材)を運搬しておりました。
23日(月)薪の窯詰め作業と立込み口に耐火煉瓦を積終え炭焼き準備整えました。24日(火)日(火)9時10分窯に火をつけて昼夜4日間燃やし続けて27日16時30分に窯を密封、完了しまた。約2週間の窯冷やし期間を置いて12月19日(土)に窯出しをする予定です。
11月23日(月:祝):1日目
(作業)薪の窯詰め及び立込み口密封・炭焼き準備作業
(参加者)沖田、櫻井、中元、佐々木(訪問 佐々木且之)
9時過ぎ、炭材である薪の窯入れ作業開始。炭材の原木は北広島町の里山切り出したコナラで太さ7~10㎝、長さ98㎝に伐り揃えてあります。窯への詰め込みは、短く切った竹を釜の下に敷詰め、その上に奥から一本づつ隙間なく立て入れますが、木も様々、曲がったのもあれば節もあります。なかなか思いどおりにはいきません。また窯上部に隙間が生じるので小さく割った部材を詰め込みます。
窯は内径約2メートル、高さ1~1.2メートルの大きさですので、びっくりするぐらい量が入ります。計量はしてませんが入れる薪の量は700~800kgはあるでしょう。薪を運ぶ人、窯に詰め込む人、各々分担して交代しながらいつもは行いますが人数分が4人と少ないので休憩しながら15時過ぎやっと詰め込みが終わりました。
詰み入れ完了後、薪入れ口に耐火煉瓦を積み上げ赤土で完全に密封し、煙突や排水穴・木酢液樋の設置をして、17時15分に作業を完了しました。火入れは明日行うことにして帰宅しました。
11月24日(火):2目日
(作業)窯に火入れ、煙の温度や色、量の監視、窯火の管理
(参加者)櫻井、兼安、小石
今日からの火管理ですが事務局へ参加申し込みは無く、一人なので気合を入れます。広島の家を7時に出発、炭小屋は8時10分到着、窯に異常がないのを確認後、火入れ準備です。立込み口に耐火煉瓦を積み上げた外側に杉の大木を積み、その隙間を灰で塞ぎ、外から鋳型鋼差し込み更に重石のコンクリートブロック押し付けました。いよいよ点火です。10時5分兼安さんが行いました。
外気温11℃と例年より高く煙突への煙の吸い込みも順調に行きました。焚口からは目いっぱい薪を入れ焚き続けました。13時には時には46℃になり木酢液も出始めました。14時には小石さんが徹夜用のランプとケーキを持参で来てくれ今夜泊まるとの事。心強い援軍の参加で元気をもらいました。
焚き続け17時には煙温度が60℃に上がりました。19時45分には木酢液が200ℓのタンクに1/3程度の量が溜まりました。その後も焚口からは焚き続け、1時間おきに煙突の煙温度を測ります。
火の管理は、窯口の蓋開度(空気流入量)の閉煙、煙突開度の調整等をきめ細かく行います。例えば煙の色は、最初水蒸気、薪の水分が蒸発するにつれ白煙、さらに炭化、精錬工程に進むと紫煙から透明へと変化し、変化に応じて燃やす薪の量、焚口の空気導入量、煙突の開度を調整します。
16時過ぎ、兼安さんは帰宅、小石さん櫻井が泊まり30分間隔で火の管理をしました。
11月25日(水):3目日
(作業)煙の温度や色、量の監視、窯火の管理
(参加者)櫻井、小石、中元、吉田、宗綱(訪問 中元清子)
夜中も薪を焚き続けます。24時には、煙温度は68℃、4時には70℃と少しづつ上昇ます。5時には66℃に下がりました。30分おきに薪を入れて焚ますが10時になっても66℃と温度が上がりません。おかしいので温度計変えて測定すると81℃で15℃もの差が有り驚きました。80℃を超えるとこれまでの経験値では空気量の調整が必要です。焚くを止めて煙筒の煙りの量を1/2に閉め、焚口の上口を閉めます。この状態を続け16時には89.6℃と上昇、窯の材に火が点いて自力で燃え続け出しました。自力で燃え始めると消えることはありません。16時20分再度空気量を調整しまた。煙筒を1/3に閉じ、下焚口を1/2に閉めると温度は一時的に0.6℃下がり89℃になりましたが17時には89℃を保っているので窯の中が完全に燃え続けていると判断、この状態で推移すると明朝には100℃を超えるものと思い、宗綱さんに明日の朝、窯の温度を見てもらうようお願いし広島に帰宅しました。
11月26日(木):4目日(木)
(作業)煙の温度や色、量監視、窯火の管理
(参加者)櫻井、宗綱、近末、小石(訪問 山本優)
昨日に続き、煙の温度・色・量などを監視しながら空気、排調の量を調整します。
まだ暗い夜明けの6時10分に宗綱さん、近末さんが煙の温度を確認、するとなんと57℃と下がっていました。焚口を開け煙突も全開し、焚口から団扇で仰ぐとすぐに71℃に上昇しまたが温度は7時になっても83.3℃と余り上昇しません。温度計を取り換えて測定するとなんと173.0℃でした。温度計の故障でした。直ちに焚き方を止め、焚口を1/2に閉め、煙突も1/2に閉めました。温度は136.7℃に下がりましたが徐々に上昇、15時には169℃になりました。炭材(薪)の水分が蒸発し燃焼して順調に炭化が進んでいると思われます。焚口の空気導入量をさらに減らします。煙突を1/3に閉め焚口の下を1/4に閉めました。
これからの火の管理は、最も重要かつ処置が難しくなります。炭化不足だと半なまになり焼き過ぎると灰になります。
午前中、火の管理の合間に土師ダム事務所から窯焚き用の薪をいただき軽四トラックで炭小屋に持ち帰りました。
今夜も泊りは櫻井一人です。
11月27日(金):5目日
(作業)煙の監視、窯火の管理、窯の密封処置、後片付け
(参加者)櫻井、中元、宗綱(訪問 佐々木靖)
26日夜から27日朝にかけては順調経過し、22時頃から煙温度は208℃を超え以降徐々に上昇し(窯内の炭材薪水分蒸発が進んだ)、明け方8時には240℃まで上がりました。この頃から煙はぐっと少なくなり工程は炭化から精錬へと進みます。この間、慎重に窯口の空気開度、煙突出口の排気開度を調整しました。
9時過ぎには中元さんが応援来てくれました。
10時、煙温度は250℃、外煙突から煙はほとんど出なくりました。空気量の微調整は続きます。10時30分木酢液が出なくったのでタンクを取り外しました。炭材(薪)の水分がほとんど蒸発し終えたものと思われます。煙温度も250℃、紫煙となり精錬を始めました。
昼食は宗綱さん差し入れのおにぎり、手作り野菜、コーヒーその他いろいろあり美味しくいただきました。
その後も煙温度は上昇し続け16時387℃に達し、煙がほとんど見えなくなったため精錬工程が終了したと判断、16時窯を密封し空気(酸素)を遮断する作業を開始しました。焚口を煉瓦で塞ぎ、赤土で密封し更に灰で焚口全体を覆い隠し、煙突を塞ぎ、周辺の片づけをして16時30分すべての炭焼き作業を終了しました。
12月19日(土)に真っ黒に日焼け(火焼け)した硬くて良質の炭に会えることを願って炭焼き小屋をあとにしました。
(報告 櫻井充弘)
お礼 次の方から飲み物、お菓次、果物、夜食など沢山差入れをいただきました感謝申し上げます。
佐々木且之さん、宗綱松江さん、小石俊秀さん ありがとうございました。
番外編現場セミナー土師ダム周辺桜守本番
(12/6:日)
安芸高田市八千代町土師ダム周辺
令和2年12月1日付で土師ダム桜守プロジェクト(会長山本優)から12月6日予定していた「第29回桜守プロジェクト」は新型コロナウイルス感染拡大の状況から草刈り作業だけを実施すると通知をいただきました。
これまで当会は、チェーンソー作業、施肥、植菌などを中心に行っていましたので今回は参加を見合わせました。
当日は、9時受付をして作業開始12時に終了の日程で行われました。参加者は60人(草刈り班40人 ゴミ拾いなど10名 運搬班7名 伐採班2名(当会))の参加がありました。
コロナ禍の感染拡大を防ぐため、恒例で行う開会式や集合写真を撮ることもなく受付で作業内容が伝えられ直ちにかりました。
作業は草刈りが中心でしたが事務局から急遽にチェーンソー持参の方は、事前準備で伐倒した木の枝払いや玉切りを行ってもらいたいとのこと、チェーンソー持参者は当会の2人(住田、沖田)です。運搬班に追いかけられながの作業となりましたが可能な範囲を行い12時に作業を終え帰宅しました。
(報告者 沖田泰夫)
番外編現場セミナー 土師ダム周辺桜守事前準備
12/3(木) 安芸高田市八千代町土師ダム周辺
平成19年から実施されている、土師ダム桜守活動も12月6日で28回目を迎えます。そのため事前準備として、事前準備として、事前に支障木や枯れた桜を中心に伐倒する作業を12月3日の木曜日に実施した。
当日は、あいにく曇り空の中、今回会の活動に初めて参加された1名を含めて11名が、キャンプ場の第6駐車場に集合した。初めにみずえ緑地(株)則信さんから説明を受けて作業に取り掛かった。土師ダム湖畔の6,000本の桜並木は、長年手入れをした成果が出てきて,ずいぶん天狗巣病にかっている桜が減り、被圧された桜も元気になり綺麗な花を咲かせ多くの花見客を楽しませている。
作業は、土師ダム湖畔のキャンプ場入り口、下流のテニスコート付近と管理道を挟んでダム湖畔側の3か所位3から4人のグループに分かれて、あらかじめ正本さんが赤テープを巻いている木と低木のサカギなど約300本の処理である。
事前準備は、本番に大勢が一度に入ると込み合い危険なため事前に伐倒するもので、枝打ち、玉切りを行わず木を伐り倒すだけである。
ヘルメット、耳栓、フェイススクリーン、目立つ色の服装、防振手袋、切断防護スボン、防護靴の防護具を身に付けて作業に取り掛かった。
長年手が入らなく、藪の状態で蔓が木に巻き付いた現場は、簡単に伐倒できない困難な木が多く、長柄の鋸で処理しながらロープを掛け、チルホーを使い安全を確認し伐倒した。
太さが40cmから50cmの大きな木の2本も対象、枝が張り出し掛かり木になるためツリーワーク技術のある井本敏和さんが処理、見事な技術を見せてもらった。また、掛かり木になった木はボータブルウインチなどを使い牽引するなど安全に処理した。
昼食は、恒例のサイクリングセンターでみずえ緑地(株)正本大さんのおもてなしで美味しく頂いた。
午後からも継続して作業を行い、小雨がばらつきだした15時前に約250本を伐倒して終了した。皆さんお疲れまでした。
(報告者 櫻井充弘)
現場セミナー郡山城址の手入れ
11月22日(日)「安芸高田市ボランティア連絡協議会長芦宏治」と共催で行った日本百名城郡山城址の手入れには68名(当会(当会9名)の参加がありました。
9時からの開会式は大通院谷駐車場で行なわれ、芦田宏治会長のあいさつに続き米村公男副市長、永井初男教育長の祝辞、続いて「NPO法人ひろしまと樹の会」が今回初参加と紹介された。会を代表して櫻井事務局長がこれまでの活動概要を説明、上の留意点や注意事項を述べ、安全な活動を呼びかけました。
その後、参加回数が10回(7人)と5回(4人)の功労者表彰があり会長から感謝状と豪華な記念品が贈られ拍手で労をねぎらいました。
今回の活動はの活動はの活動は14回目、登山道清掃がこれまでの活動したが枯損木や危険木の伐倒整備を当会が行うことにしました。作業現場は台風被害木や危険な枯れ木、倒木が数多く見受けられる毛利元就の墓所周辺です。
登山道の清掃班と枯損木危険木を処理するチェーンソー班に分かれて行いました。
防護服に身を包み、ヘルメット、安全靴、防振手袋にチェーンソーを持ったチェーンソー班は接近しないよう距離をとり3班(10人/班)に分かれ、数名の協議会の方々が加わる体制で取組みました。
枯木を伐倒し持ち運びが楽な長さ(1m~1.5m)に玉切るまでは、待機し見学をしてもらいました。安全を確かめて玉切った古木を抱え、また、担いで山林内の一角へ棚積みしてもらいました。
活動時間は昼までの2時間余りでしたが元就候の墓地周辺は見通しがきいて、陽光が入り明るくなりました。ゴミや落葉の除去された登山道と枯損木の整理された森林内は美しく安全な環境にととのえることができました。
東広島市から観光で本丸に来られた60歳代の夫婦は「登るときは枯木があちらこちらに白骨状に点在していた。帰りには森が明るく、きれいになっていてともても気持が良く心が爽やかになった。活動ご苦労様です」と感謝の言葉を頂いた。
この一言が励みとなり元気の源となります。皆さんお疲れまでした。
全体の活動は午前中で終了しまたが当会を中心とした有志の皆さんで現場付近の危険の危険になるような枯木を整理し、14時すぎ頃に作業を終えました
(報告者 吉田篤三)
番外編現場セミナー 里山林整備の完了報告
6/29~11/7(13日間) 山県郡北広島町土橋
中国山地の西部に位置する広島YMCA学園が所有する里山林の整備を実施し完了た。
整備は広葉樹林1.03haの草刈りと30%の間伐を行った。ここで産出した材は、一部を運び出し薪や木炭として有効使用した。
参加者の森づくり技術向上を図るため草刈り機、チェーンソー、薪割り機、ポータブルウインチの安全な使い方の講習を行い、技術力の向上と安全な作業の基本のあり方を理解させ無事故で整備を終了した。
主な整備内容
・事業の目的は放置され荒廃した里山林多面機能を有する健全な森に蘇らせる。出た材を薪や木炭として有効活用する。参加者を広く募集し、実践活動を通して手入れの大切さなど育樹思想を醸成する。
・活動期間は令和2年6月から月から11月実働日数は13日間参加者は延べ91人
・活動内容(詳細は別表とりまめ表を参照)
①事前調査として立木調査、解析及び間伐木の選木
②技術向上と安全対策の講習2回
③草刈り作業1.03ha
④間伐(30%)作業1.03ha
⑤薪づくり約800束キャンプの薪、個人宅の薪ストーブにも利用
⑥木炭にする材を2トン車2杯分生産
・活動の成果
放置され荒廃した森林(1.03ha)を明るい美し森林へと導き、未来の森林を構築する下地を整えた。
このことが日本国の森づくりの課題を改善する一翼を担うきっかけづくりとなった。
1 この事業を広く県民に参加を呼びかけ県内各地から延べ91人の参加を得て育樹大切さや必要性を学ぶなど育樹思想醸成できた。
2 林業は危険な作業であるので安全技術講習を2回開催したことにより参加者NI安全教育を習得してもらい無事故で作業を完了させた。
3 活動がキャンプ場の周辺であることから整備林は環境教育フィールドして、また生産した資材は学習活動に活用し、子供達に森林の大切さや役割など学習でき大変喜ばれた。
・参加者の声
1 明るくて見通しの良い森林に蘇り、子供たちの森林教育のフィールドに活用が可能になり感謝している。
2 里山林の整備により見通しの良い森林となり、猪やクマなどの動物と人とのバッハゾーンの役割を備えたので農作物への被害が減少するのを期待している。
3 伐採を手伝うと薪ストーブの材としてもらえるので大変助かっている。
4 機械を使う安全技術等の講習会は、我流でこれまで扱っていたが安全の基本を学ぶことがで
き目からうろこが落ちるほど参考になった、悪い癖はすぐには治らない、安全作業は大切なの
で講習は続けてもらいたい。
5 夏場の下草刈りはキツイ作業で大変であったが森林が蘇り達成感を得ることができ満足した。
6 広葉樹伐採はかかり木となり易くチルホールやロープワークを使用して安全に伐倒する方法を学ぶことができた。
・お礼
北広島町からひろしまの森づくり交付金を頂戴き順調に整備を行うことがでました厚く感謝申し上げます。
(報告者:櫻井充弘)
▲里山林整備実績取りまとめ表
東京五輪記念植樹祭に参加して(10 /4:日) 広島県立もみのき森林公園(廿日市吉和)
西中国山地に位置する県立もみのき森林公園の小室井山 (標高 1,072m)山頂付近で4日「東京五輪記念植樹祭」を行った。
今年は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、恒例の植樹祭は8月の「山の日」には開かず、国のコロナ禍対策が緩和した10月を捉えて行った。
募集で参加した特別支援学級の家族づれのお子さんや県庁山の会、佐伯森林組合、当会(当会員10人)など総勢90人がレンゲツジ200本を植付けた。
今年はコロナ禍で感染防止を図る三蜜を徹底するため受付には消毒液、マスクを配置、会場として駐車場全面を使いソーシャルディスタンを確保した。また、式典時間も15分に短縮するなど感染対策を徹底し行った。
朝方が小雨のため予定の10時を遅らせ10時15分に開始。
最初に山の日実行委員長の安井裕典のあいさつ、「コロナ禍で東京五輪が延期になる中、植樹祭は今回5回目、レンゲツジを200本植えると節目の1,000本である。春には美しい花を咲かすので見に来て花を楽しんでもらいたい。」との言葉でまった。
続いて植樹祭協力団体の紹介や小田看護師の注意事項に続き準備体操を行った。中越理事長からは苗木の植え方などの説明を受けた。式典最後は恒例の安全祈願「どんぐりころころ」を当会の畒本さんが行い作業の安全を祈願した。
10時30分参加者は5班に分かれ、県庁山の会先導で、苗木と給水用ポットを手に持って小室井山に向かい出発。山登りのベテランの先導者は子供達のペースを考慮に入れて小休止を取りながら一歩一歩進めた。約1時間20分で山頂に到着した。
山頂での植栽は、佐伯森林組合の専門家と当会スタッフが指導した。こでもコロナ禍感染防止対策として、植付面積50アールに一度に90人が入ると 濃密になるので奇数班(植栽)と偶数班(昼食)に時間帯を区分して交代で食事や植栽を行った。
専門家からスコップや山鍬で幅30cm×深さ30cmの植穴を掘り、バーク堆肥と掘った土と混ぜ合わせてレンゲツジの苗木(h=30cm内外)を植え、根元を踏み固めするよう習って作業した。
植えた苗木には竹支柱を立て、名前書いた木札を括り付け給水をし、苗木1本とペットポトルの水は、麓から自ら持ち運んだもの。愛情をこめて丁寧に植付け、水かけをしていた。
達成感に満ちた笑顔での集合写真を撮り2時には下山を開始、15時30分には麓に全員無事に帰り着いた。
閉会式は当会の中越信和理事長があいさつ「少し天候は愚図ついたが皆さんに植えてもらいレンゲツツジ1,000本の群落ができた、開花時期にぜひ訪れてください。また、次回 もこの会場で再会しましょう」と呼び掛け15時40分に閉会した。 皆様お疲れさまでした(報告者 櫻井充弘)
10月4日、県立もみのき森林公園小室山で開催する「東京五輪記念植樹祭」の事前準備(登山道の草刈り、地拵え)を9月16日と9月22日(2日日間)で行った。
9月16日 (水)曇り、午後小雨 10名参加
小室井山(標高1,072m)に通じる登山道(約2,000m)のススキやクマザサが繁茂し歩行が困難な個所を刈り払い機で道の端から1m~1.5mの幅を刈り払い安全に歩きやすくした。 安全な作業服装に身を包んだ10名は、30m程度の区間に分散して作業を行った。午後からは小雨となったが合羽を着るほどのことはなく作業できた。
9月22日(火・祝)晴れ 9名参加
小室井山の山頂付近 昨年植栽した続きに今回植栽を計画している約600㎡の地拵えを行った。
灌木やススキ、クマザサをチェーンソーや刈り払い機を使い伐倒、刈り払い、植栽地外へ除去した。低木のレンゲツツジを植栽するので支障になる根株などバックホウで除去・耕耘し植栽しやすい環境に整えた。 また、これまで植栽した場所の草刈りや植栽木に固形肥料を1本に2個程度施し育成を助長した。
これまで植栽した場所のレンゲツツジは、育ちのいいモノや雪や肥料不足により小さくなったものがあり、竹串の立っている場所を丁寧に探し、生長が5cmのものまで周りの草を刈り存在がわかるようになった。生長のいいものは花芽がついており来春の開花が楽しみである。草刈りを行った後、植栽木に固形肥料を1本に2個程度施した。
成果
小室井山への登山道は、安全に歩行できる状態に整備した。植栽地は、粘土質の土壌であるがイベント植樹祭に参加する老若男女が手軽に植栽できる環境に整えた。
追伸
9月17日(木)雨 4名参加
雨のため室内での事前準備として、植えつけた苗木に取り付ける木札を216個製作した。 テラス下にビニールシートを敷き詰め、直径6cmの乾いたリョウブの丸太を使い厚さ7mm程度に丸鋸で切断、切断面をペーパーで磨き、最後は竹串に括り付ける紐を通す穴6mmの穴をドリルで開けて完成させた。
自分で植えたレンゲツツジに木札に名前を書き入れ、末永く見守ってもらいたい。
(報告者 櫻井充弘)
第255回現場セミナー 緑の活力復元プロジェクト実証事業
9/19(土)県立中央森林公園
9月19日(土)樹勢が衰えているサクラ(60本)に植物活力剤(ニュー松イキイキ)を施し、元気にさせる実証事業を三原市本郷町上北方県立中央森林公園で行った。
広島市内の市民団体「巨木・銘木を助ける会」や当会の会員(7人)、コロナ感染防止のマスクを着けた総勢15人の参加があった。
9時30分から公園入口ゲート脇で開会式を行い、一般財団法人中央森林公園協会竹内次長の歓迎のあいさつ、イービーエス産興株式会社戎社長から施工範囲や使用する植物活力剤についての説明をいただきました。
植物活力剤は漢方生薬を主成分としており、安心安全に根本を元気にさせます。今日は、樹勢が弱っている60本のサクラに活力剤を与えて、皆の手でサクラを守りましょう。とお話がありました。
続いて、専門家からデモンストレーションで施工手順や安全作業について説明を受けて取りかかりました。
参加者は、張り紙の付いたサクラを目印に、3人から5人が一組で、幹から50cm程度離れた周辺にスコップや山鍬で木の太さに応じて4穴から12穴、幅10cm×深さ10cm程度に掘り起こし「ニュー松イキイキ」剤を1穴に紙コップ1杯分(約200cc)施し、軽く覆土し踏み固め、水を与える工程で作業しました。
参加者は、細根から栄養を吸収するのが植物、豊富な土作りが大切であること。また「ニュー松イキイキ」剤は植物活力剤で、庭木にも効果があり施工も簡単であることなどを教わりました。
広島市から親子3人で参加した江波中学校3年生の久賀はるか[14歳]さんは、「お母さんと一緒に体験、色々な植物にふれ、深く知ることに「トキメキ」を感じいろいろ勉強になった。サクラには、掘った穴に肥料を紙コップで入れ、バケツで水やりをした。花が咲くのが楽しみ、咲いたのを見に来たい」と笑顔で話していた。
施肥作業後は、バケツによる水やりと一部散水を機械で施工しました。予定の12時までに全ての作業を終了しました。
緑の復元には、根系への活力増進が大切であることを実習体験から楽しく学び充実した一日となりました。 来年の4月、桜の満開が楽しみです。
(報告者:櫻井充弘)
「ひろしまの森づくり三原市助成事業」で実施しました。
番外編現場セミナー 里山林整備事業の報告
8/1(土)~8/3(月)
北広島町土橋 YMCAキャンプ場
中国山地の整備に位置する里山林の整備を学校法人広島YMCA学園から依頼を受けて、北広島町の森づくり交付金事業で実施した。
事業目標は、手入れ不足の里山林 事業目標は、手入れ不足の里山林を健全な多面的機能を有する森林に蘇らせる取り組みである。
具体的内容は、Ⅶ齢級からⅧ齢級の広葉樹林1.03haの下草刈りと30%の間伐である。
今回は8月1日から8月3日の3日間、延べ25人で下草刈りを行った報告である。
コロナ禍や梅雨明け(7/30)後の活動は、外出を控えておりまだ体が鈍っている状況の下で、急な暑さによる、体調管理を十分配慮して行った。
地形は頂上部分が緩やか、中腹から下は急な所は45度から50度もある急峻な個所である、植生はクマザサと灌木類で積雪により谷川に傾斜しており、谷川に刈り払っていくと草刈り機の歯が滑り、刈りにくかった。
作業は、ヘルメット、ゴーグル、防振手袋、ハーネスを正しく着用し安全第一で行った。
刈払いの手順は、対象範囲の境界線から刈りはじめ、徐々に内側に移動し、十分に人と人との距離を離してクマザサを中心に刈払いを行った。刈払い後はチェーンソーでの間伐作業が楽にできる作業環境を整えた。(報告者:櫻井充弘)
8/10(月:祝)三原市本郷町善入寺 三景園内
2020年国民の祝日「山の日」の8月10日に山の恩恵に感謝を込めて「里山の整備」(三景園のヒノキ林間伐)をパートⅡとして行った。
山の日祝日(8/11)が2016年に制定されて以来、「山の日」には、県民に呼びかけて200名前後の規模で植樹祭を行ってきた。しかし、今年はコロナ禍影響にとり少人数の会員等有志(13名)で「山の日」を祝った。
現場セミナーは、中越当会理事長からコロナ禍による活動規模の変更や祝日「山の日」が意味する意義、続いて菅原中央森林公園協会事務局長から歓迎のあいさつをただいた。
ミーティングでは、日程の照会、作業上の注意や留事項を行い、その後、 3人1組を基本に3班を編成し、分散して山に入った。
各班には、班長を指名。参加者は間伐木選定、伐採方向の決定、ロープワークの指導、チルホールや動力ウインチの使用方法などについて班長から指導を受け伐採体験をした。
Ⅶ齢級のの30%間伐。伐採した木は2mに玉切り、枝等は園内に棚積み処理。今回は26本を伐採整理した。
昼時間を利用して自然観察会を行い、中越理事長から三景園内のアジサイ、モミジの種類、ヤブラン、シダ類など植物に関する話題を紹介され、楽しく学んだ。
梅雨の中、第253回現場セミナー 7/12(日)三原市本郷町上北方のヒノキ林の間伐を行い、21名が参加した。
現場セミナーは菅原中央森林公園協会事務局長の歓迎あいさつで始まる。ミーティングでは、日程の照会、作業上の注意事項、熱中症と作業の安全を徹底。 座学では、労働安全衛生規則改正点のポイントを学習した。その後、3人1組で4班を編成し分散して山に入る。経験者の1班と4班は経験豊富なので間伐作業を自主的に行った。未経験者等の2班3班は林業の専門家の方々にチェーンソーの安全な取り扱い方などの指導を受けながら体験をした。
Ⅶ齢級のヒノキ30%間伐。伐木は2mに玉伐る。枝等は棚積み処理。今回は25本を伐採整理した。
昼時間を利用して自然観察会、伊藤之敏さんに三景園のモミジやアジサイの種類、シラカシ、ハギなどを楽しく学んだ。15時からは活動の振り返りロープワークやポータブルウィンチの講習を行い15 時30分終了した。
現場セミナー:原木しいたけ栽培体験会に参加して(4月19日(日)北広島町土橋 YMCAキャンプ場)
低気圧が近づき曇り空、平均気温18度で平年並みとの気象予報。広島市内から現地に向かう途中、八重桜が満開、緑の葉とピング色の花が調和し美しさをかもしだしていた。植菌の時期は、桜の花の咲く頃までと言われている、適期だ。
YMCA主催の行事。小学1年生から2年生を対象に「きのこ教室が予定されていたがコロナウイルスの感染拡大の影響で中止となり、YMCA関係者(10人)を対象とした原木しいたけ栽培体験会に変更し行った。
講師は、きのこアドバイザーの井本さん。補助は兼安さん櫻井が受け持った。
開会は10時。ミーテングで講師紹介や原木採取、植菌作業、伏せ込みなどスケジュールの説明を受けた。
原木採取は、ロッジの裏山のコナラ林。3月に伐倒した状態で木の水分を抜いたコナラ材をチェーンソーで1mの長さに揃えて切り、肩に担いだり、腕に抱えて傷を付けないよう山道まで運び出した。植菌作業場所のメインロッジ前庭までは、山林作業車に乗せて運んだ。
植菌には髙品質で肉厚のジャンボ椎茸の品種「にく丸」(森290号)の成型駒(オガ菌をバック詰め)と種駒(木片菌)の2種類を使った。
主催者の要望で今年中に発生する成型駒と来年以降に発生える「種駒である。
井本さんから駒の特徴の説明や原木しいたけの栽培方法の手順など指導を受けた。
電気ドリルでは、素手で行い、縦20cm横3cmの間隔でぐるっと一周、千鳥足状に穴を開ける。注意点は原木に対して直角に穴を開ける。駒の数は1本当たり原木末口直径の3倍が標準。穴の大きさは成型駒12.7mm、種駒9.5mm、深さはいずれも25~30mm。
駒打ちは手を消毒。成型駒は素手で差し込む。種駒はトンカチで打ち込む。いずれも種菌の頭が樹皮の表面に出ないようにする。駒の真上から打ち込み傷をつけない。全部の穴が種菌でふさがったら終了。原木に植菌し69本のホダ木(原木に菌を植えつけると名称が変わる)を作った。
伏せ込み(ホダ木管理)はメインロッジから西方面に300m離れたホダ場(適度に木漏れ日が差し込む湿った森の中)にホダ木を運んだ。菌系をホダ木全体に蔓延させる組み方は、風通しが良くて雨がかかりやすく採取もし易い鳥居伏せとした。
完成した鳥居伏せを囲み笑顔の写真を撮り午後4時30分終了した。
今日は、森が発散するフィトンチツドを胸一杯吸い、気分はそう快、満足感、達成感を思い切り味わつた。
YMCAの野々上さん「手塩にかけたホダ木からシイタケの発生が楽しみだ。秋には、つけ焼き、バター炒め、煮物、天ぷら、鍋物の料理で、一杯が進むだろう、待ちどおしいなー。と話していた。
(報告者:櫻井充弘)
昨年度に引き続き、広島市の比治山公園におけるにぎわいづくり推進業務の一環として、NPO 法人ひろしま人と樹の皆さんに「ととのえる比治山」のご指導をしていただきました。今年度もご指導誠にありがとうございました!(中略)
どんな景色を残したいか。森に手入れ、景色を保つことや景色を保つくっていのは、わたしたち次第なのかもれません。また、わたしたちがいつも見てる景色は、実は自然にできたものばかりではなく、みんなの力でつくり、育てるものなのかもしれないと気づかせてもらえた気がしました。
(人と樹の会 会報302号より)
2020年1月に鈴が峰町ガーデハウスの街路樹を伐倒した。
3年たって大きくなり支障になる街路樹約40本を伐倒してほしいと自治会から依頼があり伐倒した。
参加者は、当会から6名、ガーデンハウス自治会から24名の参加であった。
(中略)
伐倒した木は適当に玉切り、集積場所に運び、特に手のかかる枝などの処理を地元方がテノコなどを使い適当長さに切り束ねていった。
午後は、伐倒したコナラマテバシイなどの木を利用してシイタケの榾木作った。
(文中一部省略 会員報告)
午前中は民家のすぐ脇径40㎝は優に超えそうなヤナギを伐倒。どの方向に倒すか早速の安全講習会。意見を交わした後、周りを整備し、チルホールを駆使して狙い通り見事に伐倒。その後も径40㎝級のマツ、クリを倒したが、安全に基づいた伐倒の確かさは実に目を見張るものがあった。
(中略)
冬の夜空を楽しむ会では、オリオン、スバル、カシオペア。見事な流れ星に歓声が上がる。
この度北広島町での企画、寒さることながら、中尾先生の熱い説明に宇宙へ想いを馳せ、悠久の時を味わう事が出来た。
(文中一部省略 会員報告)
12月22日八千代町はじ丸館で第21回里山保全祭りを行いました。
参加者は40名。しめ縄、門松、正月飾りを作りました。
来年の干支は子年です。子年は繁栄の年と言われています。子年が良い年でありますようお祈りし作りました。
浜田一義安芸高田市市長の参加もありました。門松の成果品は八千代町上根の「ボートレースチェットショップ安芸高田(6月1日オープン)の玄関に設置してあります。
11月 24 日(日)~ 27 日(水)の4日間、9月に続いて令和2回目の炭焼き体験会を行いました。 9月は実質5日間でしたが今回は事前に原木の伐り出し・薪割をして 11 月 17 日に 炭小屋まで薪(材)を運搬しておりたので,1 日短 い4日間で終えました。(写真は焚口を煉瓦と壁土で密封する様子)
ツキノワグマが餌を求めて人里に出没することないような環境づくりを目指して安芸太田町戸河内上田吹にて,恒例の 「クマとの共生柿もぎ体験交流会」を行った。
上田吹は標高400 メートルの山里で、地域特産として高級干柿に加工する祇園坊を休耕田などに植えている。広島市内から会のメンバーや友人31名が参加し、地元からも18人が加わった。
9月23日に、土師ダム湖畔にある当会の炭焼き小屋で、炭材の準備から火入れまでの作業が行われました。炭材を窯に敷き詰める作業、上げ木(窯の上の隙間を埋めるための木材)の用意、レンガと粘土を用いての窯の開口部の封鎖、そして火入れでした。よい炭を作るためには隙間をできるだけ作らないことが大事なようで、炭材を詰める際は、木の反りや曲がりをうまく組み合わせる必要がありました。
炭材を詰め終わり、窯を閉じてから、焚き口から火をつけました。乾いた竹や薪を燃やしてうちわで風を送り込み、煙突から煙が出るのを確認しました。火入れ後は、火の番を交代しながら数日間火を焚き続け、焚き口を塞いで炭が完成するそうです。このような活動で、伝統的な炭焼きの技術が今後も継承されてほしいと思います。(会員報告・文中略あり)
9月3日から8日の5日間、北広島町の土橋YMCAのキャンプ場周辺で、草刈りなど里山の整備や、刈払い機の安全技術講習会を行いました。
8月11日国民の祝日に合わせて「新元号令和記念植樹祭」をもみのき森林公園で行いました。
当日は、猛暑日でしたが、156人の参加が有りました。
参加者は小室井山(1,072m)に登り、山頂にレンゲツツジを一人1本植えました。
子供から大人まで元気に登り、植えつけた後にはそれぞれ植えた者がわかるように木の名札を付けました。
植えた達成感と苗木オーナーになったことが心に残ったようです。
また花が咲くころ見に来たいとのことでした。